スギ花粉などが飛ぶ時期は、花粉症の人にはつらい季節ですよね。

何もしていないのに、鼻が詰まる、サラサラの鼻水が垂れる、くしゃみが出るといった症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか。

我が家は夫婦そろって、スギの花粉症持ちです。毎年2月から5月くらいまで、花粉症の薬が手放せません。

でも、花粉症の薬って薬の種類や使い方を誤ってしまうと、副作用が強く出てしまう場合があります

この副作用がでてしまうと、とっても困ったことになってしまうこともあります。

そこで、花粉症の薬の副作用について、詳しくお伝えします。

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目次

花粉症の症状が出る仕組み

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花粉症の副作用について学ぶ前に、花粉症の症状が出る仕組みについて説明します。

下の画像をご覧ください。鼻などから花粉が入ってくると、最初に肥満細胞にキャッチされます。

肥満細胞なんて名前ですが、人の太った状態の肥満とは全く関係ありません。肥満細胞は、細胞の形が肥満体系に似ているということで、ネーミングされているので、肥満の方に肥満細胞が多いなんてことは全くないので、安心してくださいね。

この肥満細胞は、体の中のパトロール隊で、異物が入ってくると、自分の体にくっつけて、敵か?味方か?を判断します。

肥満細胞が花粉を異物や敵として誤認識してしまうと、ヒスタミンを作り出して、異物をやっつけようとします。

ヒスタミンによって、鼻づまりなどが起こるのは、それ以上、体に異物が入ってこないようにする、体から排除するために出ているのです。

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本来ならば、肥満細胞は花粉を敵として認識しません。しかし、アレルギー体質の方の場合は、肥満細胞が花粉を敵として認識してしまい、鼻づまりなどの症状が出てしまうのです。

花粉症の症状は、ヒスタミンが体を守ろうとした結果、起こるものなんですね。

でも、数日間ならば、花粉症の症状も我慢できますが、数か月にわたって花粉症の症状があっては困ります。

肥満細胞は、一度ヒスタミンを作り出してしまうと、上限なくヒスタミンを生成し続けます。花粉症の症状は、良くなることはほとんどありません。

くしゃみや鼻づまりなどが出ていては、仕事や睡眠に影響しますので、花粉症の薬を使いましょう。

次の項では、花粉症の薬の副作用について、薬の種類や使用方法などの観点から詳しく説明していきます。

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花粉症の薬の副作用

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花粉症の薬の副作用の症状は、主に3つがあります。

  • 眠気
  • 口が渇く(口渇)
  • 鼻づまりがひどくなる(鼻閉を起こす)


花粉症の薬の副作用の症状は、花粉症の薬の”種類”と”使用方法”に深いかかわりがありますので、それぞれについて詳しく説明していきます。

花粉症の薬の種類

花粉症の薬の作用は、下の画像のように、このヒスタミンを”外に出さない”または、”つけない”の2種類です。

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それぞれの薬について、詳しく説明します。

ヒスタミンを出さない

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ヒスタミンを出さない薬は、先の項で説明したような副作用はほとんど出ないといわれています。

CMなどで、”眠くなりにくい“っていわれているのは、ヒスタミンを出さないようにする薬のことが多いです。

眠くならないなら、仕事などへの影響も少ないからいいね!と思う方もいらっしゃると思いますが、ちょっと待ってください。

ヒスタミンを出さない薬は、とにかく、ヒスタミンが肥満細胞から出る前に飲んで、体の中に成分が存在している必要があります

つまり、花粉症の症状が出ないときから飲み始め、花粉症の季節が終わるまで毎日飲まなければほとんど意味がないのです。

もう一つのヒスタミンをつけない薬と違って、花粉症の症状が出てしまっている状態では、ほとんど効き目を感じることができないのが難点です。

長期間、薬を飲まなければならないということは、それだけランニングコストもかかるので、考えてしまいますよね。

仕事やコストなどを十分に考えて、状況に合わせて選びましょう。

ヒスタミンをつけない

ヒスタミンをつけない薬は、眠気や口の中が乾く口渇と言われる副作用が出やすいといわれています。

最も古くからある花粉症の薬は、このタイプで、眠気や口渇などの副作用が、かなりの確率で出ます

しかし、薬は日々進化しており、同じヒスタミンをつけない薬でも、眠気や口渇の副作用が現れにくい薬も開発されています。

病院から処方箋が出て、薬局でもらう薬は、最新の副作用の現れにくい薬を選ぶことができますが、ドラッグストアなどで購入する薬の中には、眠気や口渇などの症状が強くでるものもあるため、購入する際には、注意しましょう。

あまり知られてはいないのですが、現段階では、眠気や口渇などの副作用が出やすい花粉症の薬は、実は、花粉症の症状を抑える効果が最も高いといわれています。

ただし、眠気や口渇などの症状は、9割以上の方に出てくるので、毎日飲むのは難しいですよね。そのため、夜寝る前や、症状がひどいときだけ、いつもの薬に追加して飲むなどの工夫が必要です。

花粉症の薬の使用方法

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花粉症の薬って、錠剤など口から飲むタイプのものを飲まれている方が多いと思います。また、中には、鼻にノズルを差し込んでスプレーするタイプを使っている方もいらっしゃいますよね。

花粉症の薬の副作用の鼻閉は、鼻にノズルを差し込むスプレータイプで起こってしまうことがあります。

鼻にスプレーするタイプの薬の一部は、鼻の血管を収縮させて、鼻づまりを解消する効果があります。

鼻スプレーの用法用量を守って使えば、鼻閉はおきませんが、複数回使用し過ぎるなどの不適切な使い方をしてしまうと、血管を収縮させる効果が弱くなってしまいます。

これは、頻回に血管を収縮する刺激があると、鼻の粘膜がその刺激に慣れてしまい、結果、血管が収縮しなくなってしまうのです。

人の体は、慢性的な刺激に慣れるという能力が備わっているので、その効果がでてしまうということですね。

鼻スプレーは、適量を使えば、鼻づまりを改善してくれるとっても良い薬です。しかし、ヒスタミンを抑える効果の薬と併用しなければ、鼻閉の副作用の出現が高まってしまいます。

上手に薬を組み合わせて、使いましょう。

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まとめ

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花粉症の薬の副作用って、花粉症の方はほとんど経験したことありますよね。

副作用は、主に3つです。

  • 眠気
  • 口が渇く(口渇)
  • 鼻づまりがひどくなる(鼻閉を起こす)


特に、飲み薬の中のヒスタミンをつけない薬は、眠気や口渇の症状が起きやすいのですが、花粉症の症状を引き起こすヒスタミンをブロックしてくれるので、症状を和らげてくれます。

鼻閉は、鼻にスプレーするタイプの薬の不適切な使い方によって起こる副作用です。

今回は、主に3種類の花粉症の代表的な薬を紹介しました。

どの薬もそれぞれ効果の出方や副作用の出方が異なるので、上手に組み合わせることが必要です。

私は、花粉症の時期は、コストはかかりますが、ヒスタミンを出さない薬を1月下旬から、5月下旬まで飲みます。しかし、3月~4月の花粉のピークの時期は、ヒスタミンをつけない薬も、症状がひどいときに飲むようにもらっています。

花粉症の時期は、病院も混んで待ち時間も長いと思う方もいらっしゃるかと思いますが、ランニングコストをできるだけ抑えるためには、病院で処方箋を出してもらう方がおすすめです。

上手に花粉症の薬を使って、鼻づまりなどの症状を乗り切りましょうね!

鼻づまりの解消法については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ご覧ください。
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