七五三や初詣のシーズンになると、テレビなどでも神社の参拝方法が紹介されることがありますよね。

まず、最初に手を洗って、そのあと、お賽銭を入れる?鈴を鳴らすのが先かな?お辞儀は何回だっけ?と神社の参拝作法は、手順がいくつもあって複雑です。

テレビで見た直後は、一緒にやってみて出来る!と思っても、本番までには、すっかり頭から抜けているなんて方、いらっしゃいますよね。

私の場合は、テレビで見てもすぐに忘れてしまって、いざ、神社に参拝する際に、作法を全く実践できていませんでした。

忘れては覚え、覚えては忘れを繰り返して、参拝作法を覚えるポイントを自分なりに整理してみました。

ここでは、覚えにくい神社の参拝作法について、詳しくお伝えします。

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目次

神社の正しい参拝作法の概要

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神社の正しい参拝作法は、大きく3つの段階にわかれます。

  • 神前に向かう
  • 神前へ参拝する
  • 参拝終了後


神社を参拝する際には、神前に向かうまでに、自分の汚れを綺麗にして、身なりを整える必要があります

神様は、神前にいるときには、白などの衣をまとって正装して鎮座しているといわれています。

神様が正装なのに、私達が参拝する際に、汚れた手や乱れた服装では、かっこ悪いですよね。

また、神様は神前にいらっしゃっても、私達を監視しているわけではないため、私達が”神前に到着して、参拝する”という行為は、神様にしっかり気づいてもらうための大切な作法があります。

最後に、私達が神前で参拝した後は、神様は神社の出入り口の鳥居の部分まで、見送ってくれるといわれています。

そんな丁重な対応を神様がしてくれているのに、私達がそっぽを向いて帰ってしまっては、神様もがっかりしちゃいそうですよね。

ということで、この3段階が重要なんです。それぞれの段階で、どんな作法をすべきなのかを、ここから詳しくお伝えしていきます。

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参拝作法~神前に向かう~

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神前に向かむまで、行う作法は次の3つです。

  • 鳥居をくぐる
  • 参道を歩く
  • 手水(ちょうず)で、手と口を清める


それぞれの項目の作法のポイントを詳しく説明します。

鳥居をくぐる

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神社の神前に行くまでには、鳥居があります。

この鳥居は、神社の玄関です。

皆さんは、お友達の家などに遊びに行く時に、玄関で、”こんにちは。お邪魔します”など、一言挨拶されますよね。

神様のところで、なんの挨拶もなしでは、神様も驚いてしまいます

神社の鳥居をくぐるときは、くぐる際に、軽く会釈をしながら通るようにしましょう。

参道を歩く

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鳥居をくぐると、神前まで続く参道があります。

この参道は、家でいう廊下になります。

でも、神社の参道は家の廊下よりも幅が広いですよね。この広さは、これから参拝する人と、参拝し終わった人がぶつからないように通れるためにあります。

また、参道は、私達だけでなく、神様も通るといわれています。ちなみに、神様は参道の真ん中を通ります

そのため、参道を通るときは、真ん中ではなく、左右、どちらかを歩くようにします。

基本的に、真ん中を歩かなければOKです。

また、鳥居をくぐったのち、最初の一歩は、参道の真ん中より遠い足から歩き出すのがマナーといわれています。

つまり、参道の右側を通るならば、右足から、左側を通るならば、左足からということになります。

これは、ある神社の巫女の方に聞いたのですが、神様に対して、最初に太ももの内側を見せると覚えるとよいそうです。

これを覚えておくと、神社などで、ご祈祷をする際などの足運びも綺麗に見えるそうですよ。

手水で、手と口を清める

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参道を歩いていくと、手や口を清める場所があります。

これを手水舎といいます。

手水での清め方は、次の5つの手順があります。

  1. 柄杓(ひしゃく)を右手にもち、左手を洗う
  2. 柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗う
  3. 再度、柄杓を右手にもって、左手に水をためて、口をすすぐ
  4. 口をすすいだ後、左手を洗う
  5. 柄杓に水を汲み、持ち部分を下にしながら、柄杓の柄を洗う


ここで、覚えるポイントは、日本では、左手の方が神聖なものと扱われていることです。

神職の方が、幣や尺を横に持っているときも、必ず、左手の方が右手よりも高くなっています。

これは、日本の代表的な神様のお話しの中で、左手が重要な役割だったことに由来するといわれています。

綺麗にしたり、神様に向ける手は、左手が優先と覚えておきましょう。

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参拝作法~神前で参拝する~

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やっと、神前にたどり着きました。

神前で参拝する際には、次の6つの作法が必要です。

  1. 帽子などを脱ぐ
  2. 中央ではなく左右どちらかによって立ち、軽く会釈する
  3. お賽銭を納める
  4. 鈴を1回鳴らす
  5. 二礼二拍手一礼
  6. 先の一礼中に祈願をする


神様は正装して神社にいらっしゃるので、帽子などは脱いでから参拝しましょう。

くどくど言いますが、真ん中は神様の通る道ですので、参拝する際も、立つ場所は左右どちらかにします。目上の人にお会いしたときに、軽く会釈でご挨拶するのと同じように、神様にも最初に会釈で挨拶をします。

次にお賽銭を納め、鈴を1回鳴らします。この鈴は、幣の役割をしているといわれています。参拝する人の穢れを祓う大切な作法です。

先ほどの会釈よりは、深い礼を2回、次に2回拍手をして、最後に深い1礼をしながら祈願をします。

神様の作法では、偶数で行われることが多いと言われています。そのため、最初は2回の偶数から、最後は1回と覚えておくと忘れにくいですよ。

この拍手のときに、神様が参拝する方を見てくれるそうです。神様が見てくれているときに、自分の名をなのり、普段の感謝や祈願をすることで、神様に願いが伝わるということになります。

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参拝作法~参拝終了後~

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最後に、参拝終了後は、元来た参道を歩いて帰ります。

神様は、参拝後は、鳥居まで、参拝した方の安全・無事を祈って見送りをしてくれるといわれています。

鳥居までにある、お菓子屋さんなどに目移りする気持ちをぐっとこらえて、鳥居まで歩き、鳥居を出たところで、一度振り返り、神様にありがとうの気持ちを込めて、軽く会釈をして帰ります。

私は、屋台やお菓子屋さん、大好きなので、寄り道をしてしまいます。

そんなときは、鳥居を出たところで、寄り道してごめんなさい!を最初に心の中で言い、そのあと、ありがとうの気持ちを伝えるようにしています。

まとめ

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神社の参拝作法は、1つ1つを見ると、すぐにどっちが先だっけ?と分からなくなってしまいますよね。

それぞれの項で、覚えておけるように色々なポイントを行いました。

少なくとも参拝作法で忘れてはならないことは、次の3つです。

  • 参道は、真ん中を歩かない
  • 神前で二礼二拍手一礼
  • 鳥居を出たところで振り向き、会釈


最低限、この3つの作法は守りましょう。もちろん、それぞれの項で説明したポイントは、美しい参拝の作法です。でも、いきなり全部を実践するのは難しいですよね。

折々に、参拝作法でできることを増やしていくように心がけると、身に着く作法は増えます。

こんなブログを書いていますが、ちゃんと学ぶまでは、できていたことは、上の3つに賽銭を納めるのと鈴を鳴らすことだけでした。

手水は、今でもぎこちなく、時間がかかってしまって、苦手です。

皆さんも一緒に美しい参拝作法を身に着けて、世代を超えて伝えていけたらいいですね。