寒くなってきて、空気が乾燥する季節って、何だか体がむずむずかゆくて、気がついたらポリポリと体をかいていたなんてことありませんか?

かいてしまった部分をみると、肌が白く粉をふいたような状態になっていることもあります。

この肌が白く粉っぽくなっているのって、乾皮症の症状かもしれません。

乾皮症は、ほとんどの方が、症状や部位は違えど経験があるはずです。

もちろん、ちょっとかゆいな!肌が白っぽくなっちゃった!くらいならば治療は必要ないかもしれませんが、乾皮症の方の中には、乾燥が進んでしまう方もいらっしゃいます。

ここでは、乾皮症の症状や、症状や部位に合わせた治療薬の選択や使用方法について詳しくお伝えします。

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目次

乾皮症の症状

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最初に、乾皮症の症状を知りましょう。

乾皮症っていうくらいなら、乾燥肌なんでしょ?と思われる方、ほぼ正解です。

一般的に乾皮症と診断される方は、次の6つの症状などがあります。

  • 皮膚が乾燥して、カサカサ、ざらざらになる、ひび割れができる
  • 皮膚が粉をふいたように白い
  • 刺激(乾燥、紫外線、温熱等)に敏感になる
  • かゆみを伴う
  • 四肢(特に脛)、背中、お腹周り、腰周りに症状が出やすい
  • 秋から冬に症状が出やすい


乾皮症は、秋から冬などの湿度が低下し、空気が乾燥した季節に症状が出やすいといわれています。

空気が乾燥すると、皮膚の水分が保持できなくなり、皮膚全体の水分のバリアがなくなってしまいます。その結果、服や紫外線の刺激を受けやすい状態になってしまいます。外部からの刺激が乾皮症を発症させるという仕組みです。

特に、服で擦れやすいお腹周りなどが、乾皮症が出やすい部位の一つです。

私も、お腹周り、冬の季節はよくポリポリとかいてしまいます。しかも、一度かき始めてしまうと、猛烈なかゆみに襲われ、かき続けてしまいます。気が付くと、皮膚が赤くなり、部分的に出血したなんてこともしばしば…。

乾皮症は、発症してしまうと、空気が乾燥する季節は症状が悪化する、または、症状が継続してしまいやすいといわれています。そうなっては大変です!毎日、かき続けられたら、皮膚だって、ダメージを負いすぎて、修復に時間がかかるばかりになってしまいます。

乾皮症の治療は、かゆみがでないようにケアする、もしくは、かゆみが出始めにケアするなど、早期に対応することが大切です。

そこで、次の項では、乾皮症の治療について、詳しくお伝えします。

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乾皮症の治療

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乾皮症の治療には、保湿薬が使われます。

保湿剤と一言いっても、ヘパリン類似物質グリセリン尿素などが含まれているものなど様々です。

さらに、使用する部位によっては、クリームよりもローションタイプがおすすめだったりします。

保湿薬は、乾皮症の症状や部位によって、適切なものを選ぶことが大切です。

ここでは、次の2つのポイントについて、詳しく説明していきます。

  • 症状に合わせた保湿薬の選択
  • 部位に合わせた保湿薬の選択

症状に合わせた保湿薬の選択

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症状に合わせて保湿薬を選択する場合は次の3つのポイントがあります。

  • かゆみがある場合
  • 軽度であれば、保湿剤だけでもかゆみは治まりますが、かゆみが強い場合は、かゆみを軽減する成分の含まれた外用薬や内服薬を用いることもあります。

  • ひび割れがある場合
  • 尿素は刺激作用があるため、尿素を含まない保湿剤を使用します。

  • 乾燥がひどい場合
  • 尿素によって角質層内の水分が引き出され、かえって乾燥がひどくなることがあるため、乾燥が強い場合は、10%以下の商品を使用します。

部位に合わせた保湿薬の選択

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部位に合わせて保湿薬の選択する場合は、次の5個所がポイントになります。

  • 手足
  • 尿素を配合した保湿剤を主に使用します。ほかに、ヘパリン類似物質、ヒアルロン酸、セラミド、白色ワセリン、グリセリンを配合した保湿剤も使用できます。ヘパリン類似物質を配合した保湿剤は、出血性血液疾患の人には使用できません。なお、皮脂腺がない手指にはしっとり感があり皮膜を作るクリームや軟膏、乳液を使用します。

  • ヘパリン類似物質を配合した保湿剤を主に使用します。なお、ヘパリン類似物質、尿素を配合した保湿剤は、目の周りや粘膜には原則、使用しません。ローションや乳液を使用します。

  • かかと・ひじ
  • 皮膚軟化作用のある尿素を配合した保湿剤が適しています。クリームを使用します。

  • 頭皮
  • べとつかないローションを使用します。

  • 広範囲
  • 尿素やグリセリンを配合した保湿剤が適しています。クリームやローション、乳液を使用します。


保湿剤を選ぶ時はここで紹介した症状や部位によって、最適なものを選ぶようにしてくださいね!

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まとめ

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乾皮症は、人によって、頭皮や手足、かかとに出るなど、様々な場所におこります。

私の場合は、手とかかとですね。特にかかとは、放置しておくと、カチカチになって、ひび割れしてしまいます。かかとのひび割れ、痛いですよ。何をしても痛い!そうならならいためにも保湿剤でのケアは大切です!

そして、保湿剤を選ぶときには、尿素配合のものに少し注意が必要です。

何となくパッケージに尿素配合や○○%配合なんて書いてあると、たくさん入っていた方が効果ありそう!って思ってしまいますよね。尿素は確かに保湿効果があるのですが、乾燥しすぎている人には、逆効果になってしまうこともあります。

たくさん塗っているのに、乾燥がよくならないの。どうして?という相談をされることもありました。

保湿薬は適切なものを使えば、1週間くらいで効果を実感できます。1週間経過しても効果を感じることができないという場合は、保湿薬の選択が合っていない可能性があります。

また、かゆみが強い場合は、爪などで皮膚を傷つけてしまいますので、かゆみを抑える飲み薬も必要な場合もあります。

乾燥とかゆみがコンボで来た場合は、最初に医療機関を受診することをおすすめします。ドラッグストアで、色々な保湿薬を試すよりも、飲み薬や塗り薬で一度症状を軽減させるのが、症状緩和の近道です。

例えはよくないですが、火事が起こった場合、火が大きくては消火に時間がかかります。小さな火種ならば時間は短くてすみます。

乾皮症では、大きな火事は、乾燥とかゆみのコンボなどがあります。一度小さな火種に戻して、そこにドラッグストアなどの保湿薬を試すようにする方が、苦しむ時間も短くて済むということです。

寒くなってくる季節、乾皮症予防にも、出やすい部分には保湿薬、上手に使ってくださいね。