保育園や幼稚園、小学校低学年のお子様が、頻繁に頭をポリポリと掻く仕草をするようになったら、パパやママは要チェックです。
単に頭がかゆいだけや、おできが出来ている程度ならばOKですが、なんだか、フケのようなものが付いている。しかも、中々はがれないフケだなという場合、それって、お子様がアタマシラミに感染しているかもしれません。
アタマシラミは、痛みなどの自覚症状がないため、感染に気が付きにくく、フケに良く似ています。
そのため、気が付いた時には、兄弟、姉妹、パパやママなどの健康な家族に、アタマシラミの感染が拡大していたなんてこともあります。
そうならないためにも、アタマシラミの症状や原因について詳しくお伝えしていきます。
目次
アタマシラミの症状
最初に、アタマシラミの症状について学びましょう。
アタマシラミが特に、問題になるのは、保育園や幼稚園、小学校低学年など、比較的、人と体を密着させることが多い場合の年齢のお子様に多いとされています。
アタマシラミの症状は、次の3つがあります。
- 頭皮のかゆみ、湿疹、かきすぎによる皮膚炎やかき傷
- 頭髪にフケのようなもの(卵)が増える
- 感染直後は自覚症状がない場合が多い
アタマシラミの症状は、主にかゆみとフケのようなものです。この症状以外に、痛みなどの症状は基本的には発生しません。
ただし、お子様の指の爪がとがっているなど鋭利な場合は、爪で頭の皮膚を傷つけてしまうと、傷口から痛みが発生するという場合あります。しかも、アタマシラミはかゆみの症状が強くでることが多いため、四六時中頭をポリポリと掻くという状態もあります。
さらに、頭にフケによく似たシラミの卵がたくさん付着している場合があります。
このアタマシラミの卵とフケの違いを見分ける方法は、次の3つがポイントです。
- 毛先についている
- 髪の毛に巻き付くようについている
- 厚みがある
それぞれについて詳しく説明していきます。
毛先についている
アタマシラミの卵は、毛先についていることが多いです。
シラミの卵は、成虫になるまで、卵が流れてしまわないようにくっついておく必要があります。
頭皮では、くっくつ場所がありません。そのため、髪の毛の先についているのです。
一方、フケは、頭皮の皮膚が古くなったものが、ポロポロと剥がれ落ちる、いわば、頭の垢のような存在です。毛先にくっついているという状態はほとんどありません。
髪の毛に巻き付くようについている
アタマシラミの卵は、髪の毛に巻き付くようについています。これは、アタマシラミの卵とフケを見分ける最大の特徴といってもよいポイントです。
そうですよね。アタマシラミの卵は、人の頭が生育環境として整っているため、存在しているのに、簡単にシャンプーなどで、卵が流されてしまっては、意味がなくなってしまいます。
そのため、アタマシラミの卵は、かなり頑固に髪の毛に巻き付くようにしてくっついています。卵部分を触って、簡単に取れないということになれば、それは、アタマシラミの卵の可能性が高いといわれています。
一方、フケの場合は、乾燥した垢のような状態ですので、髪の毛に静電気で付着しているだけの場合が多いです。
そのため、手で触ると、簡単にスルっと取ることができます。
保育園や幼稚園の先生方が、園児のアタマシラミを発見するのは、頭皮を見て取れにくいフケのような卵を発見する場合が多いといわれています。
施設によっては、定期的に先生方が園児の頭皮をチェックして、アタマシラミの卵の存在が無いかを確認するというところもあるようです。
厚みがある
アタマシラミの卵は、フケと違って、厚みがあります。
アタマシラミの卵は、指先で触れることができるくらいの大きさの厚みのある卵です。
一方、フケは、頭皮の皮膚の古くなったものですので、大きさも様々ですし、厚みがほとんどないのが特徴です。
アタマシラミの症状は、ほとんど、かゆみとフケのようなものしかないんです。
ちょっと、怖いですよね。もし、大人がアタマシラミに感染してしまったら、誰からに頭を見てもらわないと、ほとんどアタマシラミの存在に気が付けないかもしれません。
だって、鏡で見る程度では、フケにそっくりなんですもの!
一人暮らしの方の中には、頭が痒くてしかたないから、病院に行ったら、アタマシラミといわれちゃったなんて方、結構いらっしゃいますよ。
そんなアタマシラミは、なにが原因で発症すると思いますか?
そんなこと、頭にシラミがいるからでしょ!と思われた方、ほとんどだと思いますが、では、どうして、頭にシラミが棲みついてしまうのでしょう?
次の項では、アタマシラミの原因について詳しくお伝えいたします。
頭シラミの原因
アタマシラミの原因は、頭にシラミという寄生虫が棲みつくのが原因です。
アタマシラミのご飯は、人の血液です。そのため、頭皮から血液を吸って成長します。
頭って、人の体の中で、適度に温度が保たれて、髪の毛などの卵を産み付けやすく、ご飯となる血液も豊富という、シラミにとっては理想郷なんですね。
シラミの成虫は、約1~2ヶ月の命ですが、次から次へと卵を産みます。
このシラミの卵は10日前後で孵化して、1ヶ月程度で成虫になるため、シラミの数は減ることはありません。
また、シラミの成虫は、移動速度が速く、成虫を捕まえることはほぼできないため、卵の存在からアタマシラミと診断されることがほとんどです。
では、アタマシラミの感染は、頭を十分に洗えない状況で起こることがほとんどです。
特に、幼いお子様は自分で髪の毛を洗うのが上手にできないこともあります。
洗い残しをそのまま放置してしまうと、それが原因で、シラミが棲みついてしまうということがあります。
このアタマシラミは、毎日しっかりと頭皮や髪の毛を洗うことで、十分に防ぐことができますので、パパやママは一緒にお風呂に入って、しっかりと洗ってあげましょう。
また、保育園などの施設でシラミが発生してしまうと、お友達にもうつしてしまうなどの可能性も出てしまいます。
さらに、施設の先生方から、園児同士の遊び方にも注意が払われるようになってしまうので、一種の隔離状況のような感覚をお子様に与えてしまう場合もあるため、シラミを発症しないように清潔にすることが大切です。
まとめ
アタマシラミの症状と原因がわかりました。
とにかく、アタマシラミは家族内に1人でも発症した人がいたら家族に感染が拡大してしまいます。
また、アタマシラミは、一度発症してしまうと、卵を産んで長期間、頭に潜伏されてしまいます。
アタマシラミの治療法は、頭を清潔に保つことです。そのため、アタマシラミ用のシャンプーを使うなどしてケアしなくてはなりません。
アタマシラミの治療法については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ご覧ください。
⇒ アタマシラミの治療期間!適切な治療薬で放置せずに治療!
また、感染が拡大しないように、特別な扱いをされることもあります。子供などの幼い子にとっては、その対応が悲しい体験になってしまうこともあるので、注意が必要です。
アタマシラミの症状が出たら、放置しても絶対に良くなりません。むしろ悪化するばかりです。
できるだけ早くアタマシラミを発見して、早期に治療を開始することで、頭皮などを無駄に傷つけずに済みます。
もし、周りに最近、頭がかゆくて、フケがいっぱいなんだよね!なんて方がいたら、アタマシラミかも?!と一言教えてあげてくださいね!