赤ちゃんは離乳食を通じて、母乳やミルクの生活から、お米や野菜、果物などを自分で食べられるように練習していきます。
最初はごっくん練習⇒もぐもぐ練習⇒かみかみ練習と移っていくため、食材も徐々に固形物が食べられるように調理していく必要があります。
赤ちゃんの離乳食は、のどに詰まらせないように、舌触りやよいもの、胃腸に負担をかけないものなど、とにかく食材の加工が大変です。
果物の多くは離乳食のスタート時期から用いることができるといわれています。そんな果物の中でも、ぶどうは、柔らかく、甘酸っぱいため、赤ちゃんが大好きな要素がたくさんあります。そして、ぶどうは離乳食への加工も簡単なので、とっても重宝します。
そこで、ここでは、赤ちゃんへの離乳食で、ぶどうはいつから食べられるのかをテーマに説明していきます。
目次
離乳食でぶどうはいつから食べられるの?
ぶどうは離乳食初期(生後5~6ヶ月)から与えることができます。
赤ちゃんの味覚は甘味から発達するといわれているため、甘いぶどうは喜んで食べてくれます。
また、ぶどうには、甘味だけでなく、食べた後の少しの酸味が甘味を引き立ててくれます。
我が子は甘いものが大好きで、ぶどうも食べてくれるのですが、初めてぶどうをあげたときは、口にいれた直後はニコニコしていましたが、徐々に酸味を感じ取ったのか、最後は怪訝な顔をしました。
私の友人の同じ月齢の赤ちゃんは、甘いものよりもぶどうの甘酸っぱい感じが大好きだそうです。赤ちゃんによっては、甘いだけの果物よりもぶどうの甘酸っぱさが好き!という子もいるようです。
赤ちゃんの好みは同じ月齢でも異なることがありますので、ぶどうも色々な種類を試してみて、お気に入りを見つけてあげるのも楽しいですね。
まずは、ぶどうは離乳食初期から与えることができると説明しました。
次の項では、更に離乳食初期(5~6ヶ月)、中期(7~8ヶ月)、後期(9ヶ月以降)の段階にあわせたぶどうの調理法について紹介していきます。
離乳食の段階に合わせたぶどうの調理法
離乳食を進めている段階に合わせた、ぶどうの調理法を見ていきましょう。
離乳食を始めてからの時期毎に次の3段階に分けて説明していきます。
- 離乳食初期(5~6ヶ月)
- 離乳食中期(7~8ヶ月)
- 離乳食後期(9ヶ月以降)
離乳食初期(5~6ヶ月)
離乳食初期は、赤ちゃんは”ごっくん”の練習をしています。そのため、まだ固形物を食べることはできません。
ぶどうをあげる時には、ぶどうの果汁を与えるようにしましょう。
ぶどうの果汁の調理法は、次の2つです。
- ぶどうの皮をむき、裏ごしの網などでつぶしながら果汁をしぼる
- しぼった果汁に少量の水、片栗粉をいれて、加熱する
ぶどうから果汁を取ろうとすると、果汁が少ない果物です。たくさんのぶどうを裏ごしできればよいですが、コストも時間もかかります。
そこで我が家は、水を入れてかさ増しして、用いていました。
また、我が子は、少しとろみのついた液状のものでないと、むせることが多かったので、ぶどうの果汁+水に片栗粉をいれて、とろみをつけたものを与えていました。
離乳食中期(7~8ヶ月)
離乳食中期は、赤ちゃんは”もぐもぐ”の練習をしています。
この頃からは、半固形物のものならば、自分の歯茎でもぐもぐしながら飲み込むことができます。この時期のぶどうの調理法は、ぶどうの果肉をキッチンばさみで小さくカットしてあげればOK。
小さな粒のぶどうを選べば、皮をむくだけでOKな場合もあります。我が子は、ぶどうのつるっとした食感をニコニコしながら食べてくれました。
離乳食後期(9ヶ月以降)
私の地域の離乳食教室の説明では、離乳食後期は、ごっくん⇒もぐもぐと練習をしてきて、離乳食卒業に向けて、通常食を食べられるようにする準備段階とのことでした。
赤ちゃんは歯も生えてきているため、歯を使って固形物を飲み込める大きさにする練習が大切です。
そのため、この時期のぶどうの調理法は、皮をむいた巨峰を喉に詰まらせない程度にカットして、自分で手に取って食べさせるのがよいです。
喉に詰まらせない大きさは、個々の赤ちゃんによるので、離乳食中期や後期のぶどうを半固形、固形で与えるときは、喉に詰まらせないようにしっかりと観察しながら与えるようにしてください。
さて、ここまでは離乳食の段階に合わせたぶどうの調理法について詳しく説明してきました。
我が子が現在離乳食中期なので、半固形物のぶどうをあげています。一口食べては、もっと欲しい!と口を開けて待たれてしまうと、ついついたくさんあげたくなってしまいます。
でもぶどうは一粒ずつ皮をむいてあげなければならないため、大変です。
次の項では、離乳食のために使うぶどうのおすすめの品種や、その理由などを紹介していきたいと思います。
離乳食に用いるぶどうは巨峰がおすすめ
私の個人的な感想ですが、離乳食にぶどうを用いるならば、巨峰がおすすめです。
おすすめする理由は、次の2つです!
- 大きいため加工しやすい
- 喉につまりにくい
それぞれ、具体的に説明していきます。
大きいため加工しやすい
巨峰は大きいため加工しやすいです。皮もむきやすく、キッチンばさみなどでカットする時もある程度大きさがあるので、加工しやすいです。
また、果汁を取る場合も、小さいものよりも量が多いので重宝します。
喉につまりにくい
私の個人的な印象ですが、巨峰の方が、粒が小さいぶどうと比べて喉につまりにくいようです。
我が子の体験談ですが、離乳食中期に突然、スプーンの食材を吸い込むという癖が出た時期がありました。
おかゆや野菜もスプーンからスッと吸い込むため、食材のとろみなどには十分に注意していました。ちょうど、小さい粒のぶどうが冷蔵庫にあったため、皮をむいてあげたところ、勢いよく吸い込んで、激しくせき込み、大泣きしました。
喉に詰まってはいなかったので良かったですが、とても怖い思いをしました!
これは普段あげている巨峰のカットしたものよりも小さいものでしたが、丸い形状が思ったよりも奥まで入り込んでしまったのだと思います。
こんな経験もあったので、離乳食にぶどうを用いる場合は、個人的には巨峰をおすすめします。
まとめ
ここでは、赤ちゃんへの離乳食でぶどうはいつからたべられるかを説明してきました。ぶどうは離乳食初期(生後5~6ヶ月)から食べることができます。
それぞれの段階でのぶどうの調理法は、次の3つがおすすめです。
- 離乳食初期(5~6ヶ月)⇒絞った果汁
- 離乳食中期(7~8ヶ月)⇒果肉部分だけを小さくカットしたもの
- 離乳食後期(9ヶ月以降)⇒果肉部分だけを中期より大きくカットしたもの
我が子は離乳食中期で、果肉部分を小さくカットしたものを与えています。
赤ちゃんは甘味を感じる味覚が発達しているため、ぶどうはニコニコと食べてくれます。一度、巨峰の皮が少し残った状態のものを我が子にあげたところ、大泣きしました。
皮に含まれる渋みが嫌だったようです。我が子は、この渋みがよほど嫌だったのか、その後の3日間は、離乳食を拒否するという暴挙にでました。
皆さんはそんなことにならないように、丁寧にぶどうの皮をむいてあげてくださいね。