甘いお菓子などの甘味の多くは人工甘味料が使用されています。人工甘味料は、天然の砂糖よりも少量で十分な甘味を感じることができたり、虫歯になりにくいものもあります。
しかし、人工甘味料の中には、摂取しすぎると体調不良の原因となってしまうものもあります。
パラチノースも人工甘味料の一つで、チョコやキャンディなどのお菓子に広く使われています。広く使われているってことは、私達が口にすることが多いということですよね。そして、大人だけでなく、子供のお菓子にも使用されています。
私は幼い子供を持つ新米ママです。子供を持ってみて、改めて人工甘味料について勉強してみようと思いました。
というわけで、ここでは、私が勉強したパラチノースの安全性や特徴などについて詳しく紹介していきます。
目次
パラチノースの安全性
最初にパラチノースの安全性について学びましょう。
人工甘味料の多くは、人の体に対する安全性の研究がされています。パラチノースも安全性が研究調査されています。
パラチノースは日本だけでなく海外の多くの国で食品原料として用いられています。日本においてもパラチノースは20年以上も使用されていますし、特定保健用食品の虫歯の原因になりにくい食品の成分として認められています。
動物を対象にした研究では、パラチノースを短期間に大量に摂取した急性毒性や約半年間の研究結果でも、体調などに異常は認められなかったと報告されています。また、人を対象にした7日間の研究でも体に異常はなかったといわれています。
皆さんは人工甘味料を摂りすぎると下痢や腹痛などの体調不良になると聞いたことありませんか?
これは、人工甘味料が小腸で分解されず、大腸にまで到達してしまうとことが原因で起こるといわれています。人の体は、小腸で栄養素などを吸収し、大腸で水分を吸収します。小腸から大腸にたくさんの栄養素がそのまま入ってきてしまうと、吸収できない栄養素が大腸に刺激を与えて、下痢や腹痛の原因となるといわれています。
パラチノースは、小腸で分解され吸収されるため、大腸に負担をかけにくい人工甘味料ということなんですね。
というわけで、パラチノースの安全性について深く学ぶことができました。パラチノースは、小腸で分解され吸収されるため、下痢などの副作用もない安全な人工甘味料であることがわかりました。
パラチノースは安全性の高い人工甘味料であることから、子供のお菓子などにも使用されています。しかも、子供のお菓子に使用されている理由は、安全性が高いだけでなく、その他にもとっても嬉しい効果があります。
次の項では、パラチノースの他の特徴などについて、詳しく紹介していきます。
パラチノースの特徴
パラチノースの特徴にはどういったものがあるでしょうか?
ここでは次の3つについて紹介していきます。
- 非う蝕性(ひうしょくせい)
- 味
- 摂取後の血糖値の変化
非う蝕性
パラチノースは特定保健用食品にも使われる人工甘味料で、歯にやさしく、虫歯になりにくい人工甘味料といわれています。
そもそも、虫歯の原因は、食べ物の中のスクロース(ショ糖)という成分です。このスクロースは、砂糖の主成分で、虫歯菌の大好物です。虫歯菌は口の中でスクロースを餌にして、歯垢(プラーク)を歯の表面に作ります。
さらに、歯垢の中の細菌がスクロースを代謝して、歯垢の中に酸を発生させてしまいます。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かしてしまうため、虫歯になるといわれています。
パラチノースは、虫歯菌の餌にはなりません。というのも、パラチノースには、虫歯菌が歯垢を作るのを妨害する働きがあるといわれています。虫歯のきっかけになるのは歯垢が作られ、歯垢の中に酸が発生することで起こります。パラチノースの場合は歯垢ができにくいため、虫歯になりにくいのです。
甘いものを食べると虫歯になるよ!というのは、スクロースが使われている場合というわけですね。
幼い子は、歯磨きをしましょう!といっても、嫌がったりして中々できないですよね。でもどんな子供でも、お菓子は大好きだから食べたいですよね。そんなお菓子の人工甘味料がパラチノースならば、虫歯の心配は少なくて済むのは、嬉しいですね。
味
パラチノースは、スクロースの半分程度の甘さです。しかし、味は砂糖に近いといわれています。
そのため、パラチノースは食材などの味を損なうことはなく、後味がすっきりとした印象になるとされています。
パラチノースは後味がすっきりとした印象となるため、煮物などの塩分を使った料理の場合は、塩味を強く感じる場合があるともいわれています。
摂取後の血糖値の変化
パラチノースは摂取後の血糖値の上昇は、緩やかとされています。
糖尿病などの病気の方は、血糖値が急激に変化することは体にとても負担となってしまいます。
パラチノースは、スクロースの約5分の1程度の吸収速度といわれています。
しかし、この吸収速度は、パラチノースとスクロースを比べた結果です。パラチノースを使用した食品などにその他の炭水化物などが使われていた場合は、血糖値の上昇がある可能性があるため、あくまでも参考程度にしてくださいね。
まとめ
パラチノースは、特定保健用食品にも使われています。パラチノースを対象にした、動物や人での研究では、健康被害は報告されていません。
また、パラチノースは、小腸で分解され吸収されるため、下痢や腹痛などの症状をおこしにくい人工甘味料です。
さらに、パラチノースは、虫歯になりにくい性質があるため、子供用のお菓子などにも用いられています。虫歯になりにくい仕組みは、虫歯菌による歯垢を作りにくくする性質がパラチノースにあるといわれています。
人工甘味料と聞くと、体に良くないのではと思いがちですが、パラチノースは安全性に優れたものといえそうです。しかし、人工甘味料については、様々な研究がされているため、今後新たな研究報告がされるかもしれません。
あまり人工甘味料にナーバスになりすぎず、上手にお付き合いしていきましょうね。