TOEICのリーディングパートの難関といえばパート7です。ここでつまずく人や寝ちゃう人がとても多いです。
ちなみに私も、毎回かなり苦戦しています。「まだ読ませるの!?」とキレそうになることもしばしばです…。
「990点中の400点だったらリスニングで頑張れば良くない?」と思うかもしれませんが、TOEICを受けたことがない人にとって、リスニングパートはかなり難しいです。
リスニングパートを攻略するには、慣れが必要不可欠なのです。つまり、400点を取るためにはパート7でいかに効率的に点数を取っていくかがポイントになります。
そこで、TOEIC初受験で400点取るためのリーディングパートの攻略法をお伝えします!
目次
400点を取るために大切な事!
攻略法を見ていく前に、なぜ、リーディングパートが重要なのかを解説します。
ほとんどの人は学校でもリスニングより、リーディングの授業の方が多かったと思います。そういった親しみの面でもリーディングパートは対策しやすいと言えます。
さらに、パート7はリーディングパートの5割を占めています。
リスニングで点数を取れないとなったらリーディングで補うしかありません。というわけで、400点の壁を超えるにはまず、パート7の対策が必要なのです。
長文を読むうえで大事なことは、スピードと正確さです。どちらもできれば900点もすぐに取れてしまうのですがなかなかそうはいきません。
そこで、まずはスピードを重視して読むことが大切なのです。
長文を読むのが遅い、もしくは苦手な人の特徴として”返り読み“をしていることがあげられます。
返り読みとは漢字の通り、「後ろから訳して読んでいる」ということです。
綺麗な日本語に訳したいときには有効なのですが、TOEICのようなスピードを求められるテストで返り読みをしていては、いくら時間があっても足りません。
そこで、私がおすすめしているのが、”スラッシュリーディング“という方法です。
次はスラッシュリーディングのやり方を解説します!
スラッシュリーディング
スラッシュリーディングと聞いても、よく分からない人もいると思います。
スラッシュリーディングとは、その名の通り、意味のかたまり(チャンク)毎にスラッシュを入れて、文頭から意味を取っていく読み方です。
スラッシュリーディングとは?
スラッシュリーディングはどうやってやるのでしょうか?
実際にやってみましょう。
People speak English /in many countries: /England, America, India, etc…
人々は英語を話す / たくさんの国で / イギリス、アメリカ、インドなど
Each has /its own special vocabulary /for many reasons.
それぞれ持っている / 自分たちの特別な語彙を / 色んな理由で
訳)
イギリス、アメリカ、インドなど、人々はたくさんの国英語を話しています。
そして、それぞれ、あらゆる理由からその国だけの語彙を持っているのです。
Americans /are always inventing /new words.
アメリカ人は / 常に開発する / 新しい言葉
Some of these /become a part of the standard language /and find their way /into dictionaries.
これらの中のいくつかは / 標準語となった / /使い方が分かる / 辞書で
訳)
アメリカ人は、常に新しい言葉を生み出しています。
中には、標準語となり、使い方が辞書で分かるものもあります。
こんな感じです☆
ポイントは、後ろから訳す”返り読み”ではなく、前から前から訳していくことです。
TOEICのパート7はびっくりするほど時間が足りないので、スピード重視で解かなければなりません。
その点で、スラッシュリーディングは有効な手段なのです。
さて、新たな疑問が沸いてきましたよね。それは、スラッシュを入れる位置だと思います。
スラッシュを入れるところは!?
スラッシュを入れるところは基本的に決まっていません。
- 前置詞の前(on, in, under, behind)
- 関係代名詞の前(which, what, that)
- be動詞の前(is, are, was, were)
上記のような場所、で入れると分かりやすいと思います。
大体3語~5語を目安にスラッシュを入れていくと、長文を読むスピードがかなり上がりますよ!
スラッシュリーディングは本当に効果的?
メリットしかないように思えるスラッシュリーディングですが、実は反対派もいるのです。
- 「ただ単に早く読めればそれでいいのか?」
- 「文章の精度は気にしなくていいのか?」
こんな意見をよく聞きます。
結論から言うと、効果的です。
ただ、文法を徹底的に勉強したい人や、綺麗な日本語に訳すのが大好きな人にはお勧めしません。
スラッシュリーディングは、文章を前から訳すことで読むスピードを上げ、英語の文法の構造を理解しやすくなるので、リーディングだけでなく、リスニングにも、スピーキングにも、ライティングにも、全てに応用できるのです。
スラッシュリーディングは日本人がよくやってしまう“返り読み”からあえて遠ざけ、英語学習をよりいっそう促してくれるものとなるでしょう(^^♪
まとめ
いかがでしたか?
スラッシュリーディングのやり方をまとめるとこうです。
- 返り読みをしない
- スラッシュを入れたところから順に前から訳していく
スラッシュを入れるところは次の3つを押さえると効果的です!
- 前置詞の前
- 関係代名詞の前
- Be動詞の前
私は、スラッシュリーディングで読むというのを、高校生の時に教わりました。
それまでは綺麗な日本語に訳して読んでいたので、テストで時間内に終わったことはなかったのですが、スラッシュリーディングをするようになってから、読むスピードが格段に速くなりました。
前から訳していくことで、英語を話す人の考え方が理解できるようになり、英作文にもとても役立っています。
ぜひ、試してみてください!