空気が乾燥する季節になると、手や足の皮膚ぱっくりと割れてしまうことってありますよね。
そんなぱっくり割れ、ただ皮膚が乾燥して起こったと思っている方、ちょっと待ってください。
実は、水虫に感染していても、皮膚がぱっくりと割れるひび割れの症状が起こる場合もあります。
しかも、水虫のひび割れは、困ったことに異なる雑菌への二次感染を引き起こしてしまう場合もあるというやっかいなものです。
そこで、水虫のひび割れの症状が出やすい個所や、治療法について詳しくお伝えします。
目次
水虫のひび割れ
最初に、水虫のひび割れの症状や出やすい部位について学びましょう。
水虫のひび割れの症状は、あかぎれや皮膚が乾燥しておこるひび割れによく似ています。一般的に、ひび割れの見た目だけでは、水虫と診断することは難しく、水虫の真菌がいたため、水虫によるひび割れを起こしていますと診断されることが多いです。
水虫のひび割れが起こりやすい個所は、手や足が中心です。水虫による手や足のひび割れは、基本的に、皮膚の乾燥がスタートとしてあります。
人の体は、皮膚が乾燥すると、内部の水分が外にこれ以上でないように、また、外部からの刺激を伝わりにくくするために、皮膚を厚く・硬くします。皮膚が厚く・硬くなると、皮膚の柔軟性が失われてしまいます。
新品のゴムホースは、柔らかく、どんなに曲げたり、伸ばしたりしても壊れたりしませんよね。一方、古くなったゴムホースは、ちょっと曲げるだけで、ぱりぱりとひびが入ってしまい、ゴムホースに穴があいてしまいます。
皮膚も同じです。皮膚が厚く・硬くなるということは、古い皮膚が剥がれ落ちずに残って蓄積してしまいます。その結果、外部からの刺激で伸びたときに、柔軟性が足りずに、ぱっくりとひび割れてしまうのです。
水虫の中には、皮膚を乾燥させてしまう場合もあるため、ひび割れを起こす前に、皮膚の乾燥や、皮膚を厚く・硬くするなどの症状を併発していることもあります。
乾燥水虫の症状や治療ついては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ご覧ください。
⇒ 乾燥水虫の治し方!かかとがかゆかったらヤバいかも!
水虫のひび割れは、皮膚の柔軟性が失われてしまい、割れてしまうというのが主な原因であることがわかりました。
水虫のひび割れは、出血などを伴う場合もあるため、早急に対処が必要です。
というのも、出血しているということは、本来ならば、皮膚で守られなければならない個所が外部に見ているという状態、つまり体の中に雑菌が入りやすい状態になってしまうからです。
そこで、次の項では、ひび割れ水虫の治療について、詳しくお伝えしていきます。
ひび割れ水虫の治療法
ひび割れ水虫の治療は、早急に行いましょう。
ひび割れ水虫の場合、皮膚の奥深くまで、水虫が入り込んでしまっている可能性もあります。また、ひび割れを起こした個所から、水虫の真菌や、その他の雑菌が体の中に入り込んでしまう場合もあります。
そうなっては大変です。血液は体、全体を絶えず循環しています。そのため、水虫の真菌が全身を循環してしまうことになり、水虫の部分的な治療ではなく、飲み薬などの抗生剤を利用した全身の治療が必要になる場合もあります。
ひび割れ水虫の治療のポイントは次の2つがあります。
- ひび割れがある場合
- ひび割れなどによる出血がある場合
それぞれについて、詳しく説明していきます。
ひび割れがある場合
出血がないひび割れの場合は、水虫の治療成分を含んだ軟膏やクリームを使用します。
軟膏やクリームは、皮膚の保湿や保護する効果もあるため、ひび割れを修復しながら水虫の治療もできます。
クリームの方が、軟膏よりも塗った後のべとべとした感覚は少ないため、衣服などの汚れは最小限にすることができます。しかし、皮膚の保湿や保護の効果は軟膏の方が、クリームよりも優れています。
ひび割れの程度がひどい場合や、ひび割れの治療開始直後などは、軟膏を使用し、ひび割れの症状が落ち着いてきたら、クリームに変更して、治療を継続するのがおすすめです。
ひび割れなどによる出血がある場合
先ほどとは違い、ひび割れなどによって、皮膚に出血がある場合は、最初に、殺菌消毒の効果がある水虫薬を選んでください。
ひび割れには、皮膚の保護や保湿効果があるものがいいって言ったじゃない!と思われる方もいらっしゃると思いますが、出血の有無は、治療薬の選択に重要なポイントなんです。
出血しているということは、血管が外部にむき出しの状態になります。
通常、人は皮膚によって血管がむき出しにならないように守られています。これは、当然、血管が外部にむき出しでは、感染症などにかかりやすくなってしまうため、保護されています。
特に、足の場合、日常生活では常に清潔に保つということが難しい部位です。そこに、水虫によるひび割れが出来て、出血したとなれば、その他の雑菌が出血個所から体内に侵入し、異なる感染症を引き起こしてしまう可能性があります。
そうならないように、出血したり、出血しやすい状態になっているならば、まずは、水虫薬を含めた雑菌を殺菌することが大切です。全体の菌の量が減れば、当然、感染症にかかるリスクを低くすることができるという仕組みです。
また、水虫薬の液体タイプやスプレータイプの中には、アルコールを添加剤として用いられている場合があります。
このアルコールが、とってもしみて痛いんです。特に出血していると、痛みは倍増しますので、アルコールが添加物として使われていないものを選びましょう。
まとめ
水虫によるひび割れの症状や治療について説明してきましたが、本当に乾燥によるぱっくり割れたひび割れとの違いは、ほとんどわかりません。
でも、水虫によるひび割れは、出血を伴う場合もあるため、治療は早急に、かつ、適切に行わなければなりません。
単純に水虫によるひび割れだけならば、水虫の薬が配合された軟膏またはクリームを選んでください。
もし、出血を伴っている、または、出血しやすい状態ならば、殺菌効果のある成分を含んだ、水虫の薬を選んでください。
ひび割れの時は、液体やスプレータイプを選んでしまうと、使うたびにかなりの痛みを伴う場合があるため、できるだけ軟膏タイプを選んでくださいね。
そして、ひび割れが起きているということは、出血しやすい状況になります。そのため、普段よりも手足を清潔にするなど、いつも以上にケアをして、早くひび割れをなくすようにすることが大切です。
ひび割れ水虫は放っておく厄介なので、すぐに治して綺麗な足にしてくださいね!