テレビなどでは、色々なダイエットフードが紹介されますよね。リンゴダイエット、グリーンスムージーなどダイエットや美肌に良い食材や摂取方法が紹介されています。
そんな中でも、「キヌア」という食材を、聞いたことありませんか?
キヌアは、穀物の一種で、白米や小麦などと同じ分類です。このキヌア、白米よりも栄養価などが優れていて、ダイエットや美肌効果があるっていわれているんです。
そんな素敵な食材、キヌアについて、効果効能を中心にお伝えしていきます。
目次
キヌアとは?
キヌアの効果効能について学ぶ前に、キヌアがどんなものなのか、どんな栄養素が含まれているのかを学びましょう。
キヌアは、白米などと同じ穀物の一種です。キヌアは、ボリビアやペルー、エクアドルなどの南米の高地で栽培されている穀物です。気温が低く、水が少ない地域でも育つ穀物です。
キヌアは穀物ですが、見た目は、米や麦とはちょっと違います。白・赤・黄色の丸い粒で、どちらかといえば、アワやヒエに近い見た目が特徴です。
キヌアの栄養素(100g当たり)は、次の通りです。
【キヌアの栄養素】
名称 | 含有量 |
---|---|
カロリー | 344kcal |
タンパク質 | 13.05g |
脂質 | 5.4g |
炭水化物 | 69.6g |
食物繊維 | 5.4g |
ナトリウム | 7.07mg |
カリウム | 531.25mg |
カルシウム | 31.8mg |
マグネシウム | 168mg |
リン | 441mg |
鉄 | 8.05mg |
亜鉛 | 2.5mg |
これらの栄養素は、同じ穀物の白米よりもすべての項目で優れています。特に違いのある項目は、カルシウムは、白米の約10倍、食物繊維や鉄分は、白米の約8倍です。
普段の食生活で不足しがちなカルシウムや食物繊維、鉄分が、キヌアを食べるだけで、簡単に摂取できるのも嬉しいですよね。
しかも、カロリーは、普通の白米とほとんどかわりません。脂質が多いのにカロリーは白米より少し低いなんて、ダイエットをしている方にはもってこいの食材ですよね。
さて、キヌアの栄養素は、穀物の中でも優れていることがわかりました。そんなキヌアの効果効能について、次の項で詳しく紹介していきます。
キヌアの効果効能
キヌアの効果効能は、次の2つがあります。
- ダイエット
- 美肌
それぞれについて、詳しく説明していきます。
ダイエット
キヌアには、ダイエット効果があります。
キヌアには、白米の8倍もの食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内に溜まった便など老廃物を体外に出すことができます。
さらに、キヌアの嬉しいところは、水を吸うと膨張する性質があります。つまり、キヌアを食べると、胃の中で水分を吸って膨らみ、いつもの量よりも少ない量で満腹感が得られるということです。
キヌアを良く噛んで、汁物などと上手に組み合わせることで、満腹感が得られやすいので、試してみてくださいね。
美肌
キヌアのもう一つの嬉しい効果は美肌や髪に良い影響があることです。
キヌアには、”フェイトエストロゲン“と呼ばれる、女性ホルモンに似た働きを持つ成分が含まれています。
ストレスや加齢に伴い、女性ホルモンの分泌などが減少すると、肌のはりなどが失われてしまいます。キヌアのフェイトエストロゲンは、減少したり、乱れてしまった女性ホルモンのバランスを整えてくれるため、美肌効果が得られるという仕組みです。
体内のホルモンバランスなどが整うと、細胞の新陳代謝も活発になるため、肌や髪がどんどん新しいものが作られるようになるため、肌や髪が自然と健康的になります。
さらに、キヌアには、肌のはりの成分の一つ、コラーゲンを作るアミノ酸も豊富に含まれているため、肌にとって強力な味方です。
キヌアは、栄養素やダイエット、美肌に効果があることがわかりました。
キヌアは、美容関連で紹介されることが多い食材ですが、実は、アレルギー関連でもキヌアは注目されている食材なんです。
そこで、次の項では、キヌアとアレルギーの関連について、詳しくお伝えします。
キヌアは小麦などの代わりになる!
キヌアは、アレルギーの出にくい食材として注目されています。
穀物でアレルギーと聞くと、小麦を思い出しますよね。小麦はどうしてアレルギーを引き起こすかというと、小麦などの穀物の中には、粘り気の成分であるグルテンというたんぱく質が含まれています。
このグルテンにアレルギー反応を起こしてしまう方がいます。グルテンは小麦や大豆などに含まれているため、アレルギーの人は、これらの食材を食べることができなくなってしまいます。
一方、キヌアには、グルテンが含まれていません。
そのため、醤油や味噌などの発酵食品や、パンの材料として、キヌアはアレルギー除去食として注目されてきてます。
さらに、キヌアは食物繊維などの栄養素も豊富です。また、先の項で紹介したように、お腹の中で水分を吸収して膨らむという性質も持っているため、キヌアは、食欲を抑える目的で、食材に加えるなどの工夫がされているんです。
将来は、キヌアのパンなどが、パン屋さんの店頭で見られるかもしれませんね。
まとめ
キヌア、栄養素も豊富で、ダイエットや美肌への効果効能に優れているなんて嬉しいですよね。
キヌアに含まれるフェイトエストロゲンが女性ホルモンの作用をしてくれます。最も有名なフェイトエストロゲンは大豆に含まれるイソフラボンです。
大豆イソフラボンは、サプリメントや健康食品など色々販売されていますよね。
現在注目のキヌア、これから色々な食品などに使われるようになるかもしれません。
キヌアは、紹介したように栄養素が豊富で、ダイエットなどに効果があります。しかし、白米のかわりにキヌアを食べようは、おすすめしません。
どれか一つの食材に偏ってしまうと、栄養バランスが崩れてしまい、その結果、体のホルモンバランスが崩れる可能性がでてきてしまうからです。
キヌアを食べるならば、普段の白米に混ぜるなど、雑穀米に近い感覚で食べることをおすすめします。
雑穀を多めに食べたいなと思うときは、キヌアの量を増やすなど、その時の気分に合わせてミックスする量を調整しています。
キヌアは、オリーブオイルなどで味付けすると、サラダに振りかけても美味しく食べることができます。
スーパーなどで、キヌアを見かけたら、ぜひ、一度、お試しくださいね。