最近、注目されている栄養素にファイトケミカルって聞いたことがありますか?

ファイトケミカルは、1000種類以上の成分が報告されており、それぞれの成分には、体にとっても嬉しい効果があるといわれています。

そんなファイトケミカルの一種の成分にリグナンがあります。リグナンは、ファイトケミカルの特徴的な効果に加えて、体の中でホルモンに似た作用もあるとして注目されています。

食べるだけで、体を健康に維持できるならば、食べなきゃ損ですよね。

ここでは、リグナンの効果効能について詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク


目次

リグナンの効果効能

最初にリグナンの効果効能について学びましょう。

リグナンはファイトケミカルの一つで、ポリフェノールの一種です。ファイトケミカルが注目されている理由は、その抗酸化作用にあります。リグナンにも抗酸化作用があります。

抗酸化作用とは、体内で発生した活性酸素を体から除去したり、その働きを抑制する作用のことです。

体内で発生した活性酸素は、体の細胞に作用して、細胞を老化させる働きがあります。細胞が老化すれば、正常な機能を失ったり、シミやシワの原因となります。

リグナンは、活性酸素を抑える抗酸化作用があるため、細胞を元気に、健康に保つことができるのです。

また、リグナンには、女性ホルモンに似た作用もあるといわれています。その女性ホルモンとは、エストロゲンです。

このリグナンの抗酸化作用やエストロゲンに似た作用によって、次の4つの効果効能があります。

  • コレステロールを下げる
  • 更年期障害の予防や症状緩和
  • 骨粗鬆症を予防
  • 肥満の予防


それぞれの効果について詳しく説明していきます。

コレステロールを下げる

リグナンはエストロゲンに似た作用をすることによって、コレステロールを下げる作用があります。

エストロゲンは、血管の壁を柔らかくしたり、悪玉コレステロールを体の外に排泄したり、善玉コレステロールが作られるのを促進したりする効果があります。

悪玉コレステロールが増えると血管内にコレステロールの塊ができたり、血管を固くする作用があるため、リグナンの摂取によってこれらの効果を抑制することができるというわけです。

血管はゴムホースのようなものです。ゴムホースって、購入したばかりは柔らかくて多少の刺激などを与えても、切れたりしませんよね。でも、外に置きっぱなしにしたり、何年も使っていると、ゴムホースは硬くなって、切れたり、割れたりしてしまいます。

血管もゴムホースと同じなんです、赤ちゃんや乳幼児の血管は、プルンプルンの弾力のある血管ですが、高齢者の血管は、細くもろいという特徴があります。

血管はゴムホースと違って買い替えるわけにはいかないので、リグナンを上手に摂取して血管の弾力などの健康を保つことってとっても大切なんですよ。

更年期障害の予防や症状緩和

リグナンの効果によって、更年期障害の予防や症状を緩和することができます。

閉経を迎えた女性は、これまで体の中で作られていた女性ホルモン、特にエストロゲンの効果が無くなってしまいます。このエストロゲンの働きが年齢に伴って徐々に減っていくならばよいのですが、突然、エストロゲンの量が減少してしまう場合があります。このホルモンバランスが崩れた結果、更年期障害の症状がおきてしまいます。

更年期障害の治療は、症状を緩和するためにエストロゲンなどの女性ホルモンを補填することも行われます。リグナンには、エストロゲンに似た効果があるため、更年期障害などのホルモンバランスが崩れた場合におこる症状を予防、緩和することができるというわけです。

骨粗鬆症を予防

リグナンは骨粗鬆症を予防する効果もあります。

体の中では、骨はできては壊れるというサイクルを繰り返しています。このサイクルに女性ホルモンが関与しているため、体の中で女性ホルモンが減少すると、このサイクルバランスが崩れてしまいます。その結果、骨が壊される方が優勢になれば、骨粗鬆症を発症してしまうというわけです。

リグナンを摂取することで、体の中の骨のサイクルを正常に戻すことができ、骨粗鬆症を予防できるというわけです。

肥満の予防

リグナンには、肥満を予防する効果もあるといわれています。

このリグナンの肥満への効果はまだまだ研究途中ですが、血液中の中性脂肪を減少させる効果があるため、内臓脂肪を減らすなどの肥満にも効果があるといわれています。

さて、リグナンの効果効能について詳しく学ぶことができました。

リグナンを摂取するだけで、細胞を若く元気に保つことができたり、更年期障や骨粗鬆症を予防に効果があるなんて嬉しいですよね。

特に、女性は、年齢とともに女性ホルモンが減少するため、リグナンを摂取して、それを補うことができるのも助かりますよね。

そんなリグナンがどのような食材に含まれているのかについて、次の項で詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク


リグナンの含まれている食材

リグナンは、ゴマ亜麻などの種子や皮、茎などに含まれています。よくテレビCMなどで、ゴマセサミンの商品などを見ますよね。このセサミンも、リグナンの一種です。

リグナンはゴマや亜麻に含まれていますが、亜麻の方がゴマより多くのリグナンを含んでいます。

おおよそ、亜麻100g中に約1.2gのリグナンが含まれています。

亜麻を積極的に食べることがおすすめなんですが、亜麻を種で入手することは困難です。

そこで、おすすめなのがローストアマニを食べることです。亜麻仁油が体に良いということもテレビで紹介されたりしていますよね。亜麻仁油は油ですが、ローストアマニは見た目はゴマにそっくりです。

スティックタイプで小分けされており、使い切りできるためゴマの代わりに使うことができます。サラダに振りかけて食べたり、お浸しにプラスするなど使い道は結構あります。

そのまま食べても、香ばしいローストされた味がして美味しいですよ。

そんなローストアマニはAmazonでも様々なものが売られているので、お好みの物を選んで食べてみてはいかがでしょうか?
Amazonで”ローストアマニ”で検索した結果

ゴマからもリグナンを摂取することができますが、ゴマ油からはリグナンを摂取することがほとんどできません。リグナンは種や皮などに多く含まれているため、ゴマ油にはほとんど抽出されません。ゴマからリグナンを摂取する場合は、ゴマそのものを食べるようにしてくださいね。

スポンサーリンク


まとめ

リグナンの効果効能について紹介してきました。リグナンには、抗酸化作用や女性ホルモンのエストロゲンに似た効果があります。

このことからリグナンには、次の4つの効果効能があります。

  • コレステロールを下げる
  • 更年期障害の予防や症状緩和
  • 骨粗鬆症を予防
  • 肥満の予防


特に女性にとっては、閉経などによって体の中のホルモンバランスが崩れやすい状態になるため、出産を終えて、子育てが落ち着いてきた年代の女性はリグナンを上手に食事に取り入れることがおすすめです。

リグナンはサプリメントなどからも摂取可能ですが、私はローストアマニをおすすめします。サラダなどに振りかけるだけで、とっても美味しく食べることができます。

リグナンを上手に摂取して、健康で元気な体を維持しましょうね。