いままで飲んでいた薬をジェネリック医薬品に変えたら、なんだか効かないなぁと感じることってありませんか?

前飲んでいた薬は、飲んだらすぐに効果があったのに、ジェネリック医薬品は、なかなか効きめがないなぁ。これってジェネリック医薬品って不良品なの!?なんて思ってしまいますよね。

これは、効かないという訳ではないんです。効き方が、ジェネリック医薬品とその他の医薬品で違いがあるだけなんです。

ここでは、ジェネリック医薬品が効かないと感じる理由について、詳しく紹介していきます。

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目次

ジェネリック医薬品が効かないと思う理由

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最初にジェネリック医薬品が効かないと感じる理由を説明します。

効かないと感じる理由は、次の2つがあります。

  • 医薬品の特許
  • 患者さんの意識


それぞれについて、詳しく説明していきます。

医薬品の特許

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医薬品の特許は、次の4つがあり、これらを先発医薬品の製薬メーカーは取得します。

  • 物質特許
  • 用途特許
  • 製剤特許
  • 製法特許


それぞれの特許のイメージ図は、下のようになります。

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↑クリックすると拡大します。

少なくとも”物質特許“と”用途特許“が切れていないとジェネリック医薬品は販売されません。物質特許と用途特許とは、医薬品の主成分とその成分がどんな病気に使えるかという特許です。

一方、製剤特許と製法特許とは、錠剤やカプセル剤などの薬の形や、錠剤を作るときのレシピなどが該当する特許です。4種類の特許は、それぞれ独立して申請されているため、特許の切れる期間がバラバラになります。

つまり、物質特許と用途特許がきれていても、製剤特許や製法特許がまだ残っているという場合もあり得るのです。

そうなると、特許が残っている部分は、ジェネリック医薬品の製薬メーカーは、オリジナルの作り方をしなくてはなりません。

オリジナルの作り方をしたイメージ図は、下のようになります。

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↑クリックすると拡大します。

この添加剤やコーティングが異なることが、ジェネリック医薬品が効かないと感じてしまう理由の一つです。

上の図で、添加剤やコーティングがジェネリック医薬品で異なります。この違いが薬の有効成分が体の中で溶けだすのに違いが出ることがあります

例えば、有効成分が溶け出すのに時間がかかると、結果、飲んだ患者さんは、効き目が遅い、効かないということになってしまうのです。

反対に、ジェネリック医薬品の方が、有効成分が溶け出すのが早いものもあります。

また、ジェネリック医薬品は、コーティングや添加剤をオリジナルにすることで、有効成分を胃酸などの消化液から守る効果を高めたり、苦みを軽減するなどの嬉しい工夫がされていることもあります。

医薬品の特許については、こちらの記事でさらに詳しく紹介していますので、ご覧ください。
ジェネリック医薬品の特許期間!実は4つある薬の特許とは?

患者さんの意識

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ジェネリック医薬品が効かないと感じる理由には、患者さんの意識の問題があります。

薬を飲む前から、ジェネリック医薬品だから、安いんだから、どうせ効果がないだろうと患者さんが意識してしまうと、本当は効果が出ているのに、何となく効果が無いように感じてしまうということがあります。

これは、プラシーボ効果といって、砂糖の錠剤を飲んでも、薬だと説明を聞くと、何だか効果があるように感じてしまい、病気が治るという現象です。

ジェネリック医薬品だから。と意識するのは、ちょっと抑えて薬を飲んでみましょう。

ここまでは、ジェネリック医薬品が効かない理由について説明してきました。

単に、有効成分が溶け出すのに違いがあるというだけで、効かないということはないんですよ!そうでなければ、医薬品として販売すること自体がNGになってしまいますので、安心してくださいね。

しかし、早く効き目が表れてほしいときに、思ったように薬の効果がでないと困っちゃいますよね。そんなときは、ジェネリック医薬品が自分に合っているかを先にお試ししましょう。

次にジェネリック医薬品のお試しの方法と、注意点について簡単に紹介します。

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ジェネリック医薬品のお試ししよう!

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処方箋をもって薬局に行った際に、ジェネリック医薬品をおすすめされることがありますよね。

そんなときは、薬剤師にジェネリック医薬品をお試ししたいと一言声をかけてみましょう

処方箋で、頭痛薬が30日分処方されていたとします。その30日分、全てをジェネリック医薬品でもらってしまうと、効果の出方の違いが気になってしまった場合は、交換してもらうことはできません

一度、処方箋に基づいて、医薬品を患者さんにお渡しすると、患者さんの所有物になってしまい、その後にやっぱり薬を交換して欲しいと言っても通用しません。

そこで、30日分の日数の中の、例えば10日分程度をジェネリック医薬品で調剤してもらうのが、ジェネリック医薬品のお試しです。

もし、ジェネリック医薬品が合わないと感じても、残りの20日分は元の薬を調剤してもらうことができます。

ジェネリック医薬品は、患者さんの飲みやすさなどを追及した製剤が多いため、自分に合った薬を見つけてみるのがおすすめです。

私も胃薬は、ジェネリック医薬品がお気に入りです。口の中でラムネのようにスッととけて、ざらざらとした舌触りも少ないものがあります。

ジェネリック医薬品は、たくさんの製薬メーカーで販売されています。高血圧などの薬の中には、10社近くの製薬メーカーがジェネリック医薬品を作っています。それぞれのメーカーで、添加剤やコーティングなどの工夫をしているので、色々と試してみてくださいね。

ジェネリック医薬品のお試しなどについては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、良ければご参照ください!
⇒ ジェネリック医薬品のメリットとデメリット!使い分けが大切!

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まとめ

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ここでは、ジェネリック医薬品が効かない理由について詳しく説明してきました。

ジェネリック医薬品は効かないわけではないんです。

ジェネリック医薬品は、製剤特許や製法特許がまだ切れていない段階で販売されることがあるので、添加剤やコーティングが、オリジナルになることがあります。

添加剤やコーティング剤が異なることで、医薬品の有効成分が溶け出す時間に違いが出ることがあります。効果が出るのに時間がかかってしまうと、患者さんは、ジェネリック医薬品が効かないと思ってしまう原因になります。

ジェネリック医薬品には、有効成分が入っていないから効果がない!などということは絶対にありえませんので、安心してくださいね。(もし、あった場合は、その製薬メーカーは違法行為をしていることになります!)

また、どのくらい影響があるのか、明確にはなっていませんが、患者さんの意識が原因で効果が無いと感じてしまうこともあります

ジェネリック医薬品を上手に選ぶことで、苦みや胃への負担を軽減することもできるので、ぜひ、薬剤師に相談してください。

例えば、「同じ成分で、胃に負担の少ないジェネリック医薬品ってないですか?」と具体的に希望するものを薬剤師に相談すると、薬剤師は、そこから、製薬メーカーなどから情報収集をして、患者さんに合った薬を選ぶ手助けをします。

毎日飲まなければならない薬ならば、費用の面だけでなく、飲みやすさもGOODなジェネリック医薬品を探してみるのがおすすめです。

薬剤師は、患者さんからの相談を待っています。ぜひ、お時間のあるときや、ジェネリック医薬品を使ってみようというときは、まず、薬剤師に相談してみてくださいね。