ネバネバの食材、納豆、めかぶ、山芋のとろろなど色々なものがありますよね。
我が家は、胃もたれしたな、食欲がないなというときには、ネバネバの食材を食べるようにしています。食欲が落ちた時など、ネバネバ食材を上手に取り入れると、意外と食べることができたりして、食べ過ぎてしまったなんてこともしばしばです。
そんなネバネバ食材の昆布やめかぶなどの海藻の粘りの元は、フコイダンという成分です。
フコイダンのネバネバには、とっても体にいいと最近話題の成分です。なんと、フコイダンのネバネバが癌にも効果があるなんて報告もされているくらいです。
ここでは、フコイダンの効果効能などについて、詳しくお伝えしていきます。
目次
フコイダンの効果効能
最初にフコイダンの効果効能について学びましょう。
フコイダンは、昆布やめかぶ、もずくなどの海藻に含まれています。
フコイダンの効果効能は、次の2つがあるといわれています。
- 免疫力の向上
- 胃を保護する作用
それぞれについて、詳しく説明していきます。
免疫力の向上
フコイダンの最も注目されている効果効能には、免疫力の向上があります。
フコイダンは、腸の粘膜を刺激して免疫力を高める効果があるといわれています。ある人を対象にした研究報告では、フコイダンが免疫細部のナチュラルキラー(NK)細胞やマクロファージの働きを活性化するといわれています。
腸には免疫細胞の半分以上が存在しています。そこにフコイダンが腸に届くことで、それらの免疫細胞を活性化したり、整えることができます。これは体の免疫にとってはとても重要なことなんです。
このフコイダンの免疫への働きでは、次の2つの効果があるといわれています。
- 抗アレルギー作用
- 癌の予防
それぞれについて詳しく説明していきます。
抗アレルギー作用
フコイダンによって、NK細胞やマクロファージの免疫細胞が活発になりますが、それと同時に、腸内環境を整え、免疫反応を正常にするという働きもあります。
アレルギー反応のほとんどは、免疫の過剰反応が原因で起こることがほとんどです。
例えば、花粉症、花粉が体の中に入ってきて、それが異物として体に認識されると、免疫細胞が活性化されて、体の外に出そうとします。
通常の応答であれば、花粉が体外に出てしまえば、免疫反応は収まります。しかし、花粉症の人は、一度花粉で活性化された免疫細胞が、絶えず花粉に対抗する免疫細胞を作り出してしまうんです。当然、免疫細胞が過剰にあれば、少しの量の花粉が入ってきても、過剰な免疫反応を起こしてしまうのです。
これらの免疫の過剰な反応をフコイダンが整えてくれることで、必要な量の免疫細胞が活性化され、アレルギー反応が軽く済むといわれています。
癌の予防
まだまだ、研究途中の効果ですが、癌の予防にフコイダンが関与するといわれています。
人の体の中で癌が起こる原因の一つに、免疫細胞の働きが不十分で癌が進行してしまうということがいわれています。フコイダンによって、免疫細胞が活性化されることで、癌細胞に勝てる体になり、癌の予防ができるのです。
胃を保護する作用
フコイダンのネバネバの成分は、ピロリ菌の大好物です。
ピロリ菌って、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など、消化管の病気になってしまう原因菌です。ピロリ菌は、胃の粘膜の成分を餌にして生存しています。
ピロリ菌によって、胃の粘膜の成分が食べ尽くされると、粘膜が弱まり潰瘍になってしまいます。
しかし、ピロリ菌はフコイダンが大好物なので、胃の粘膜を食べる代わりに、フコダインを食べることで、胃のダメージが減るのです。
その結果、フコイダンが胃を保護する効果があるというわけです。
これだけ、フコイダンに色々な効果があるとなれば、毎日の食事で上手に摂取していきたいですよね。
そこで、次の項では、おすすめなフコイダンの摂取法について、詳しくお伝えしていきます。
フコイダンの摂取法
フコイダンって、ちょっと体に吸収されにくい成分なんです。
その理由は、フコイダンはネバネバした性質があるため、他の食べ物によって、吸収が妨げられてしまうんです。
例えば、納豆のネバネバが手についたとします。そのネバネバがついた手で色々なものに触れると、ネバネバは物から物へと移ってしまいますよね。
体の中でも同じことが起こります。他の食べ物と一緒に食べるとネバネバは食べ物にくっついて体に吸収されにくくなります。
最もフコイダンの効果を得るためには、空腹時などの食べ物が胃や腸にないときに食べるのがおすすめです。
朝食ならば眠っている間に食べ物は消化されるため、フコイダンの吸収を妨げるものが少ない状態になります。
朝にネバネバ食材を食べるのに抵抗がなければ、ぜひ朝食にフコイダンを食べてみてくださいね。
先の項で紹介したフコイダンによる癌細胞を予防するなどの効果を得るためには、1日1000mgものフコイダンを摂取しなくてはなりません。
この1000mgって、もずくのパックに換算するとどのくらい食べなければならないと思いますか?
もずく1パックは約20mgのフコイダンがあるため、1000mgを摂取するためには、1日50パックも食べないとなりません。
こんな量、とても食べれませんよね。もずくには、塩分なども含まれるため、フコイダンを摂る前に、塩分の過剰摂取になってしまいます。
フコイダンを1000mgとるためには、サプリメントを用いることをおすすめします。Amazonでは様々なサプリメントが販売されているので、興味があればお好きな物を探してみてください。
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まとめ
フコイダンの主な効果効能は次の2つです。
- 免疫力の向上
- 胃を保護する作用
この中でも、特にフコイダンの免疫力を向上させる効果は、癌を予防するという研究報告もあります。
また、フコイダンの成分が、ピロリ菌の大好物なので、胃を保護する効果もあります。
でも、フコイダンのネバネバとした性質は、他の食べ物と一緒に摂取すると、食べ物に絡まってしまって十分に吸収することができません。フコイダンをより多く摂取するためには、空腹時や、朝食にフコイダンを食べることがおすすめです。
我が家は、冷ややっこの薬味の代わりにもずくをトッピングしたりしています。豆腐のプルンとした食感にもずくがアクセントをプラスしてくれます。美味しいですよ。
皆さんも上手にフコイダンを食事に取り入れて、健康な体を維持しましょう。