わたしは中学生の頃から、本を読むのが好きでした。ところが、困ったことに、好きな本については集中力が持続するものの、勉強に関しては、何か外部からの音を感じると、すぐに気が散って止めたくなってしまいました。そのため、仕方なく、何かしら音楽を低音量でかけていたものです。
例えば、学校でも、試験直前の暗記を、リズムをつけて歩きながら覚えているクラスメイトもいました。
そぅいうわけで、今となっては、読書をするときでも、無音の場所だと、なんだかそわそわして、いつの間にか読むのを諦めていたりします。果たして、読書や勉強をするときに音楽を聴いたりすると、集中しやすくなるのでしょうか?
調べてみると読書中の音楽は集中力アップに効果があることが分かりました。
そこで、読書中の音楽が集中力をアップさせる理由や効果的な音楽などをお伝えしたいと思います。
目次
読書中の音楽は集中できるのか?
読書中に音楽を聴くことでなぜ集中できるようになるのでしょうか?まずはその理由を見てみましょう!
読書中の音楽が集中力アップに効果的な理由
読書中に集中力がアップする理由は次の2つです。
- 音楽を聴くことで、周りの雑音を遮断できるので集中できる
- 耳栓がわりに音楽を利用するのが効果的
話し声や生活音は気になるものです。音楽を聴くとそれらの音を遮断することができます。
耳栓なので、穏やかな音楽、それもなるべくならインストゥルメンタルや、歌詞があっても意味がわからない落ち着いた音楽が良いでしょう。
このように音楽には周りからの余計な情報を遮断する効果があるのです!
瞑想状態の脳波とは?
読書中に音楽を聴くと集中力がアップします。集中しているとα波(アルファ波)という脳波が出てきますが、実はそれだけではありません。
読書中の音楽はθ波(シータ波)という脳波が出てくるのです!
θ波といっても聞いたことが無い人も多いと思うので、少し詳しく説明しますね。
θ波はα波よりも、よりリラックスできる性質を持っていて、記憶と学習に適している脳波の状態と言えます!
脳がリラックスしていると、読書にもより集中できるようになります。
ちなみにα波やθ波を出すのに、効果的なのが川のせせらぎなど単調な「自然の音」です。リズムやテンポ音階に大きな変化がなく人の歌声や楽器の音色が入っていないものが良いです。
θ波を出すのに効果的な音楽
θ波を出すためにはどのような音楽が良いのでしょうか?
θ波を導くための音楽として、私がおすすめするのは、クラシックやジャズ、歌詞が入っているならば邦楽よりも洋楽です!
音楽を聞き流しているうちにいつの間にか、読書に集中できるようになりますよ!
ちなみにヒーリングミュージックは、リズムが穏やかすぎて眠ってしまう可能性があるので向いていないかもしれません。
ここまでは読書中の音楽がなぜ集中力をアップさせるのかについてお伝えしました。実は集中して読書をすると健康にも良い効果があるのです。
今度は読書の健康効果を見ていきましょう。
読書は健康に良い!
読書は脳にとても良い効果を与えてくれます。
大きなものでは次の2つです。
- 認知症やアルツハイマー病の予防
- 共感力アップによるコミュニケーション能力の向上
順番に説明していきますね!
認知症やアルツハイマー病の予防
読書は認知症やアルツハイマー病を予防する効果があります。
最近の研究ではアルツハイマー病には原因となる物質があることが分かってきています。この物質は「ベータアミロイド」といいます。
専門家がアルツハイマー病でない老人の共通点を調べたところ、子供の頃から読書や将棋、囲碁などの大脳を刺激する趣味を持っていたそうです。
読書は脳に良い刺激を与えるので、お気に入りの音楽を聴きながら読書をする習慣を持つのは、認知症防止にとても効果的です。
共感力アップによるコミュニケーション能力の向上
読書には共感する力をアップさせて、コミュニケーション能力を向上させる効果があります。
読書をすることによって、様々な物語や他人の人生に触れることで、登場人物の心や考えている事を、感じる事ができるようになります。そのため、他人の心に共感する力が向上して、コミュニケーション能力が向上するのです。
読書は自分の世界に閉じこもっているようなイメージですが、実は対人関係を良くするためにも役に立つなんて意外ですね!
まとめ
今回は読書中の音楽が集中力アップに与える効果をお伝えしました。
音楽の集中力アップの効果をまとめると次のようになります。
- 読書中の音楽はθ波が出て集中力がアップする
- 集中力アップに効果がある音楽は、単調かつ理解できる言語でないこと
- 認知症やアルツハイマー病予防になる
- コミュニケーションの力が向上する
θ波により、深い瞑想状態により脳がリラックスし、集中力へと繋がる
集中を邪魔しないような音楽を聴いていると、読書に集中できるようになる
大脳が刺激されて、脳の機能が活発になる
登場人物の心や考えに触れることで共感力があがり、コミュニケーション能力が向上する
これらから、読書をする時に音楽に集中することのメリットが十分に理解できるかと思います。
脳にもとても良い効果のある読書ですが、是非、自分に合った読書の形を考えてみてくださいね。
これからの読書は冊子ではなく、タブレットになっていきます。音楽もハイレゾになってさらに高音質になっていきます。
最近では「アンビエント・ミュージック」という環境音楽が出てきていて、自分が存在している世界のエネルギーを感じる音楽です。主に穏やかな音楽を中心としてて、作業効率の上昇や精神の安定など、機能的にも使われている音楽です。
私たちの次の世代の読書のスタイルは、もしかしたら、ハイレゾの「アンビエント・ミュージック」を聞きながら、ページをめくるストレスもないタブレットで、電子書籍を読んでいるのかもしれませんね!