お友達の家に遊びにいくとき、親戚の家に伺うとき、子供同士が友達で遊びに伺うときなど、色々な場面でお宅訪問をする機会がありますよね。
そんなときに、”親しき仲にも礼儀あり”という言葉の通り、適切なお宅訪問のマナーがあります。
このマナーを守ることで、相手への印象も良くなり、また来てね!と思ってもらえることもあり、長く良好な関係を続けていくことができます。
反対に、お宅訪問のマナーが悪く、相手への印象が悪いと、次からは、自宅へのお招きがされないなんてことになってしまいかねません。
そこで、相手にまた来てねと思ってもらえるお宅訪問のマナーについてお伝えします。
目次
お宅訪問のマナー
最初にお宅訪問のマナーについて学びましょう。
お宅訪問のマナーは大きく次の3つのタイミングにわけられます。
- 訪問日時を決める
- 訪問時の対応
- 訪問後のお礼
それぞれについて順番に詳しく説明していきます。
訪問日時を決める
お宅に訪問するにあたって、訪問日時を決めましょう。
訪問日時の決め方もポイントは、次の3つです。
- 訪問日は1ヶ月くらい前から調整スタート
- 訪問時間は、お昼・夕飯のタイミングをずらす
- 訪問日時に変更がある場合
訪問日は1ヶ月くらい前から調整スタート
訪問日は、おおよそ1ヶ月くらい前から調整を始めましょう。
あまりに早すぎても、相手の都合は明確になっていない場合もありますし、直前すぎても相手に迷惑になってしまいます。
もちろん、1ヶ月というのは、目安であって、相手の仕事の状況があらかじめ予測できるのであれば、それぞれのタイミングで訪問日を調整しましょう。
訪問時間は、お昼・夕飯のタイミングをずらす
訪問日時は、午前中ならば10時~11時程度まで、午後ならば13時~15時程度までの時間で相手にお伺いしましょう。
お昼ご飯や夕ご飯のタイミングにかぶらないように、お伺いするのが、相手への負担も少なくなります。
これについても親しい間柄で、相手からお昼も一緒にというお誘いがあれば、食事の準備の手伝いなども含めて、時間を調整しましょう。
訪問日時に変更がある場合
お宅訪問の約束をしたのに、都合が悪くなって、訪問日時に変更が生じる場合もありますよね。
そんなときは、都合が悪くなった時点で、速やかに相手に連絡をいれます。
連絡をする際は、色々な言い訳をしたくなりますが、簡潔に伝えるようにします。
具体的には次の4つのポイントを伝えましょう。
- ○月×日△時からの訪問ができなくなったこと
- 訪問できない理由
- お伺いできないことへの謝罪の気持ち
- 別日をお願いする場合は、2週間程度余裕をもってこちらの予定を伝える
これらのことを簡潔に伝えることで、相手にもキャンセルの内容がしっかりと伝わります。
グダグダと訪問できない理由を話すなどのことをしてしまうと、相手に訪問がキャンセルになったことが明確に伝わらないというトラブルも起こってしまいます。
また、別日に訪問予定を立てるならば、こちらの予定をゆとりをもって相手に伝えることが大切です。もちろん、この別日の予定は、相手優先で決めてもらい、出来る限り、新しい日程をキャンセルすることが無いようにしましょう。
ある研究者の報告では、人は3回約束をキャンセルされてしまうと、相手を誘おうという気持ちが限りなく0になってしまうそうです。
良い関係を続けたいのであれば、しっかりと次の訪問の約束が守れる日を選びましょう。
訪問時の対応
訪問時の対応は、次の4つのポイントがあります。
- 訪問する際の服装
- お宅への到着時間
- 玄関での靴の脱ぎ方
- お暇するタイミング
それぞれについて詳しく説明していきます。
訪問する際の服装
お宅へ訪問する際の服装は、相手との関係によります。
綺麗な服装をした方がよい、少し目上の方の場合もありますし、気心しれた友人という場合もあります。
どんな服装が迷ったときは、綺麗な服装にしておくのが無難です。
ただし、どんな場合でも次の2つはしっかりと守りましょう。
- 素足はNG
- ブーツなどの脱ぎにくい靴は避ける
相手のお宅に伺う際に、素足はNGです。
素足では、外の汚れをそのままお宅に持ち込んでしまうことになりますので、靴下やストッキングなどを着用しましょう。
また、冬などは女性の場合、ブーツなどを履く機会もありますが、お宅訪問の際は、ブーツなどの脱ぎにくい靴は避けるようにします。
玄関先だけの挨拶ならばよいですが、お宅にあがって挨拶をする際には、ブーツが上手に脱げないと玄関先でもたもたしてしまいます。
できるだけスマートにお宅にあがることができる靴を選ぶのがおすすめです。
お宅への到着時間
お宅への到着時間は、訪問時間ぴったりが理想です。
仕事などでは、5分前行動厳守なんてこともありますよね。
早く着いたら、約束もしっかりと守れるし良いのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。
でも、訪問される側は、時間までに掃除など色々な準備を整えている場合もあります。そこに、予定時間よりも早めに到着されてしまうと、まだ掃除できていない!など困った状態になりかねません。
そうはいっても、訪問時間に遅刻するのもNG。
訪問者のあなたが時間にルーズなんて印象も持たれてしまいますし、訪問する相手も待たせてしまって失礼にあたります。
これらのことから、訪問時間はぴったりがベストです。
玄関での靴の脱ぎ方
お宅訪問をして、あがるときの玄関のマナーは相手に見られるポイントです。
男性も女性も靴の脱ぎ方が綺麗だと、育ちがよいという印象を持たれやすいといわれています。
玄関での靴の脱ぎ方は、次の3つがポイントです。
- 玄関に向かって真っすぐ靴を脱いで上がる
- 約90度くらい体を靴の方にひねり、お尻が靴箱と反対側にくるようにする
- 靴の先を玄関方面に向け、整える
たったこれだけです。靴を脱ぐタイミングから、靴先を玄関に向けて脱いでしまうと、相手のお宅にお尻を向けることになって、失礼にあたります。
また、玄関の上手は靴箱側の場合が多いため、下手の靴箱と反対側にお尻を向けるように意識しましょう。
お暇するタイミング
お宅にあがって楽しい時間は、あっという間ですよね。
でも、長々とお宅にお邪魔するのも相手にとって負担になってしまいます。
そこで、お暇するタイミングは、次の2つがベストです。
- 会話が一通り終わり、途切れたとき
- トイレを借りた後
会話が弾んでいるときに、帰ります!とは言いだしにくいですよね。そこで、楽しい会話が一通り終わり、途切れたときに、お暇するのがおすすめです。
また、中々会話が途切れない、でも帰らなくてはならない!という場合には、会話の途中でトイレを借りるというのも一つの手法です。
トイレに行くことで、会話は一度途切れます。戻ってきたところで、そろそろお暇いたします。というのがGOODです。
訪問先で、すべての楽しい会話をしつくしてしまうよりも、少し名残惜しいくらい会話を残しておいた方が、次の訪問の約束にもつながりますよ。
訪問後の御礼
訪問後は、速やかに相手に御礼の連絡をしましょう。
御礼といっても、ありがとうの気持ちを込めた電話やメールで十分です。
無事に自宅に戻ることができたという報告も含めた御礼の連絡が、相手への感謝の気持ちも伝わりGOODですよ。
お宅訪問のマナーって、色々と気を使う部分が多いなぁと感じてしまいましたか?
ここまでに紹介したのは、大人同士のお宅訪問のマナーです。お宅訪問って、大人だけじゃないですよね。
小学生などになると、学校が終わってから、お友達の家に遊びに行ってくる!なんてこともありますよね。
これもちゃんとしたお宅訪問です。
子供同士のお宅訪問は、これもパパやママがしっかりとサポートする必要があります。
次の項では、子供同士が遊ぶ場合のお宅訪問のマナーについて簡単に紹介していきます。
子供同士が遊ぶ場合
子供同士が遊ぶ約束をしてきて、お宅訪問をする場合は、必ず親通しでも約束の確認をしましょう。
昨今、子供が一人で遊びにでかけて、事件に巻き込まれるというニュースもあります。安心して、安全に遊べるように親同士で連絡を取り合うようにしましょう。
子供が遊ぶ約束をしてきたら、帰宅後、親通しで、「○○が遊びに行く約束をしてきたけれども、今日は遊びにいってもいいですか?」という内容を確認しあいましょう。
また、子供が遊ぶ約束するときに、パパやママが相手にいいかどうか確認してから遊ぶということを理解することも大切です。
仲が良いお友達のパパやママと連絡先を交換しておくことで、有事のときの相談などもしやすくなるので、しっかりとネットワークを構築してくださいね。
まとめ
お宅訪問のマナー、いかがでしたか?
紹介した内容、どのくらい実践できていましたか?
私は、”1ヶ月前から約束する“、”訪問時に靴下を履く“、”御礼を伝える“の3つしかできていませんでした。
靴の脱ぎ方なんて、思いっきり、相手にお尻を向けて脱いでいました。これでは、情けないですよね!
また、私も一児のママになりました。これからは、ママ友とのお宅訪問をしあったりすることも増えると思うと、お宅訪問のマナーしっかりとしたいですよね。
お宅訪問マナーは慣れるまではぎこちないですが、一度身につけてしまえば、その後はずっとできるようになります。
また来てねと言われるお宅訪問のマナー、一緒に身につけていきましょうね。