グランドキャニオン旅行に行こうかな?と考えている人におすすめしたいのは、ワンランク上の旅グランドサークル旅行です。

グランドサークルというのはグランドキャニオンを始め、その一帯にある自然に出来た国立公園群を指し、アメリカではとてもメジャーな旅行になっていて壮大な自然に触れることができます。メジャーなグランドキャニオンを含めてさらに素晴らしい経験ができますよ。

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目次

グランドサークルとは

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グランドサークルとは、アメリカのユタ州とアリゾナ州の州境にあるパウエル湖を中心に、半径230kmの円(サークル)を描いた時、そのサークル内に含まれる地域の総称です。そしてそのサークル内には国立公園10、国定公園16、国立モニュメントや州立公園19が含まれています。

グランドサークルは大自然の宝庫と呼ばれ、風光明媚な北部から原色の南部まで、多種多様な景色が溢れ、数十億年の地形史を堪能できるスポットなのです。

そして、このグランドサークルを楽しむのにおすすめな方法があります!

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レンタカーで行くグランドサークル

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観光バスでグランドサークルを回るというツアーもありますが、スケジュールがとてもタイトです。また、団体行動なので時間にせかされているように感じる人も多いかもしれません。そこでおすすめなのは、自分たちでレンタカーを借りて回るという選択です。

交通量が多い場所ではないので、国際免許を取得してアメリカの交通ルールを予習しておけば可能です。ちなみに、州によって若干交通ルールが違うので気をつけてくださいね。

また治安の面でも道路事情の面でも、夜間の運転は控えるのがポイントです。

私はラスベガス空港に到着して、そのまま空港内にあるレンタカー会社が並んでいるブースでレンタルしました。ミドルサイズの車種で1日$60くらいでした。シーズン・保険の付帯・車種のグレード・レンタルする日数によって料金は様々ですが一番手頃だったのでハーツというレンタカー会社を予約しました。また、トラブルを避けるためにも、レンタカーはあらかじめネットで予約しておくのが望ましいです。

後ほど紹介しますが、モニュメントバレーでバレーツアーを自力で回りたい場合には、車種はできれば四駆の方が安心できます。グーグルマップなどで通るルートに印をつけてプリントアウトして準備しておきます。実際には地図とカーナビを確認しながら行きましたが、メインロードになっているので迷う心配はあまりないようです。

ちなみに、ハイウェイはほぼ無料なので乗り降り自由にできます。また、田舎になるとガソリンスタンドを探すのが困難になる場合があり焦るので、給油はマメにした方が安心です。休憩などができるパーキングエリアが定期的にあるので運転を交代したり、トイレ休憩をしたりなどは問題ありません。

ただし、暗くなると犯罪に巻き込まれる可能性もあるので、夜間の運転や休憩は避けた方が賢明です。

また、私はラスベガスにあるウォルマートという大型のショッピングセンターで水や旅行中とてもお世話になったゲータレート(ポカリスエットのようなもの)・お菓子などを大量に買ってから出発しました。ウォルマートは安価な上、食料から衣料品まで幅広い品揃えなのでもしも忘れ物をしたなどの場合にも、この店だけで色々と調達できて便利だと思います。

日中は暑くて乾燥しているので、知らないうちに熱中症になる人も多くいるようなのでしっかりと水分・塩分補給をしてくださいね。

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グランドサークル5日間の旅

今回は、実際に私がグランドサークルを旅した5日間の日程を紹介します。

  • 1日目:ザイオン国立公園・ブライスキャニオン国立公園(ブライスキャニオン泊)
  • 2日目:ブライスキャニオン国立公園・アーチーズ国立公園(アーチーズ近郊モアブ泊)
  • 3日目:アーチーズ国立公園・モミュメントバレー(モニュメントバレー泊)
  • 4日目:モニュメバレー・アンテロープキャニオン・ホースシューベンド・グランドキャニオン国立公園(グランドキャニオン泊)
  • 5日目:グランドキャニオン国立公園・セドナ(ラスベガス泊)

1日目:ザイオン国立公園・ブライスキャニオン国立公園

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ヘブライ語で「聖域」と名付けられたと言うザイオン国立公園は、アメリカのユタ州に位置し、美しい岸壁キャニオンの地形に溢れた渓谷の自然公園です。様々なトレッキングツアーがあり、所要時間で選ぶもよしトレッキングのレベルで選ぶもよしと色々な楽しみ方ができます。暑い時期なら川辺をトレッキングしながら、時々火照った足を川に入れて冷やせば快適ですよ。

大勢の人が訪れていますが、様々なコースがあるので混雑している印象はありませんでした。

山あり川ありの大自然に、力強いパワーを感じたスポットです。国立公園付近にある食事処や土産物屋も可愛くて、女性や子供にも楽しめる場所なのでおすすめです。

夕方くらいに移動して、1日目の最終目的地ブライスキャニオン国立公園内にあるロッジに到着しました山の中にあるロッジに着いた頃には夜空に満天の星が輝き、圧巻でした。ぜひカメラと三脚で綺麗な星空を撮るのもおすすめです。

2日目:ブライスキャニオン国立公園・アーチーズ国立公園

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ブライスキャニオンはアメリカのユタ州南西部にあります。長期間に渡る自然の侵食により出来た「土柱」と呼ばれるピンク色の独特の地質が特長です。それを見下ろす景色も圧巻で、特に女性に人気の高いスポットです。

朝早くに起床して、朝日に輝くブライスキャニオンを見ました。ここは現地駐在の奥さんの間でも人気ナンバー1のスポットでしたが、ゴツゴツした岸壁が多いグランドサークルが多い中で、ひときわ異彩を放つ美しい風貌なので納得のスポットでした。ハイキングロードも整備されているため、子供と一緒でも楽に楽しめます。朝食は、ロッジにある売店でクロワッサンとヨーグルトをいただきました。レストランでは朝食バフェもありましたよ。

午前中いっぱいはブライスキャニオンを自由にトレッキングして午後から移動です。

途中にあるキャピトルリーフは、先住民が「虹の休む大地」と名付けたと言われる場所です。他のスポットと比べて知名度は低いですが、実はこの地の地質は最も重要だと言われているようです。ビジターセンターにある展示などをゆっくり見ながら休憩としても観光できました。ここの売店に売っているポストカードが素敵なデザインで気に入っています。

その後この日の最終目的地アーチーズ国立公園へは予定より早めに到着しました。

翌日に行く予定でしたが、夕日を見に 4.8kmほどの場所にあるデリケートアーチに登りました。デリケートアーチは有名なので一度は目にしたことがある人も多いと思いますが、実は結構な高さの場所にあるのでトレッキングは少々ハードです。けれど頂上に登って見たデリケートアーチは圧巻の景色で、トレッキング後の達成感もありとても感動しました。

日が沈んだ後は真っ暗になるので、携帯のライトなどを使用して転倒に注意して下山してくださいね。

帽子につけるヘッドライトを使用している人もいて、ずいぶん準備がいいなと感心しました。

3日目:アーチーズ国立公園・モニュメントバレー

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翌朝は少し遅めに出発です。宿泊したモアブの町にあるホリデーインは値段も手頃で、朝食バフェではアメリカを感じられる食べ物がたくさんあります。中でもお気に入りだったのは、パンケーキを作るマシンです。お皿をセットしておくとボタンひとつでパンケーキが出来上がりお皿にポトンと落ちる仕組みになっていて面白い上に味も美味しいです。

またこのホテルにはランドリーが設置されていたので、朝食の間に洗濯もできとても便利でした。もう一つのおすすめは眺望です。夜は暗くて気づかなったのですが、朝起きてカーテンを開けたら目の前に巨大な岩山がそびえていて、こんな場所に建っていたのかと嬉しい驚きでした。

アーチーズ2日目も、微妙なバランスを保っているバランスザロックや、巨大なランドスケープアーチなどたくさん見所のスポットがありました。公園内はとても広いので、車での移動がおすすめです。一通り見て回ったら、この日の最終目的地モニュメントバレーへ移動します。映画「フォレストガンプ」のマラソンシーンに出てくる有名なスポットまで来たら、車の往来がなくなるのを待って記念写真を撮りました。

もうモニュメントバレーまであと少しです!

モニュメントバレーは、ユタ州南部からアリゾナ州にかけて広がる地域一帯を指し、メサと言われるテーブル形の台地や、それが侵食された岩山(ビュート)が点在している姿がモニュメントのようであるため、こう呼ばれています。ここは、先住民の「聖地」と言われ、アメリカにありながら先住民族の居住するナバホ国家の統治する自治区になっているので、入国料が発生します。

ちなみに、法律もナバホ国の法律が適応されるそうです。ゲートがあり、ナバホ族の住民に入国料を払うといよいよナバホ国へ入国です。先住民族と聞くと猛々しいイメージでしたが、ナバホ族の人たちは、控えめで穏やかでとても親切な印象でした。

モニュメントバレーでは是非ホテル「ザ・ビュー」に宿泊するのをおすすめします。
ここは、壮大なビュートの目の前に建つ特別なホテルなのです。人気のホテルなので、早めに予約が必要です。もし予約できくても、キャンセル待ちで宿泊できたという友人もいたので最後まで諦めずトライしてみるのもいいかもしれません。この地も周りに灯りが全くないので、星空が驚くほど綺麗です。私が行った際には、満天の夜空に天の川が見られましたよ。

4日目:モニュメントバレー・アンテロープキャニオン・ホースシューベンド・グランドキャニオン国立公園

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翌朝は、夜明け前に起きて朝日に輝くビュートを見ました。黒いシルエットのビュートが、朝日が昇るにつれ徐々に色が変わっていくというコントラストもまた素晴らしい景色でした。私はこのモニュメントバレーだけで相当数の写真を撮りました。ナバホ民族の居住する家を見学できるツアーや、ビュートをさらに間近で見れられるツアーなどもありますが、個人でも近くまで行くことは可能なので挑戦してみてもいいかもしれません。

その際は道がすごく荒いので四駆が望ましいですが、私は普通車で行きました。

途中タイヤがパンクするんじゃないかと不安になりました。なんとか無事に着けましたが四駆にすればよかったなと思いました。またナバホジュエリーやナバホ織りのお土産物なども豊富なので、お土産探しも楽しいですよ。ちなみに、このホテルには小さな展示コーナーがあってナバホの歴史などを見て回ることができました。

お昼前に次の出発地アンテロープキャニオンに出発します。アンテロープキャニオンはアリゾナ州に位置し、ここもナバホ族の居住する渓谷にあります。見学できるツアーはアッパーとロウアーと2種類あります。私は友人に勧められたロウアーを見学しました。

ここは、長い年月をかけて水や風の侵食によって形成され、岩が流れるような滑らかな表面の砂岩を作り上げています。そこに太陽の光によって様々な姿を見ることができるので、何回訪れても違う感動を味わうことができるでしょう。太陽が真上にある正午あたりに見学すると、光の加減がちょうど良いようなのでおすすめです。ちなみに、入り口に無料の仮設トイレがありますがトイレットペーパーはないので予め1ロール持参していくと安心です。

アンテロープツアーを終えたら、ホースシューベンドに移動します。

アリゾナ州のペイジという小さな町にある渓谷です。「馬の靴」という意味であるホースシューベンドへは、少々歩きにくい砂の上をトレッキングしたら着きます。派手さはないですが、秘境と呼ばれるだけあって柵も何もない自然の姿を見られるスポットです。

上から眼下に広がる景色は足がすくむほどで圧巻です。日が沈む前に最終目的地のグランドキャニオンへ出発します。

他でもそうでしたが、グランドキャニオンもまた午後5時以降に入園する際はゲートが無人で開きっぱなしで無料になっていました。ちょうど夕日が沈むところに間に合いました。大勢の人が日没を見るために集まっていましたが、あまりの絶景にシーンと静まり返っていたのがとても印象的でした。

グランドキャニオンもたくさんのスポットがあるので、自分好みのスポットをリサーチして行ってみるのもおすすめです。私はロッジのスタッフに聞いたヤバパイというスポットがとても良かったです。

5日目:グランドキャニオン国立公園・セドナ

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グランドキャニオンは日本でもすでに有名ですが、アリゾナ州北部にある渓谷で先住民が生活していた地域でもあり、今もまだ一部先住民が暮らしています。コロラド川の侵食作用によって削り出された巨大な岩山は、アメリカ合衆国の初期の国立公園の一つでもあるようです。グランドキャニオンでは、ぜひグランドキャニオン内のロッジに宿泊するのをおすすめします。レストランやシャワー室なども完備されています。公園内はバスも巡回しているのでアクセスが良く、グランドキャニオンを朝から晩まで存分に楽しめます。

翌朝は早めに起床して朝日に照らされるグランドキャニオンのパノラマを堪能しました。グランドサークルの他の場所のような、珍しい地形ではないのにグランドキャニオンが1番感動する景色でした。

後ろ髪を引かれつつ、セドナへ向かいました。セドナは、近年日本でもパワースポットとして有名になりましたが主に4つのボルテックスと呼ばれる岩山があります。ちなみに、自由に登れますがパワースポットとしては1日に1つというのが推奨されているそうです。私は滞在時間の関係で1日に3つのボルテックスを訪れました。

セドナの中心部の町は可愛らしくコンパクトにまとまっていて快適でした。また土産物屋ではパワースポットならではの、パワーストーンのお店などが賑わっていました。手頃な値段でとても綺麗な水晶を購入しました。セドナでは、澄み切った空にそびえるボルテックスが神聖に感じられました。

パワースポットのご利益か?わかりませんが、この日の夜に到着したラスベガスのホテルベラージオで何と!ダブルブッキングのため、ファウンテンスイートという最上階の部屋へアップグレードしてもらい人生初のスイートを堪能することができました!

やっぱりセドナはパワースポットかもしれませんね。

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まとめ

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グランドサークルは誰でも一度は行ってみたい場所ですよね!

観光バスツアーで回るグランドサークルの旅もありますが、運転に自信があれば思う以上に走りやすいので、日本で国際免許を取得してレンタカーで回るのがおすすめです。

グランドサークル周辺の道路は日中であれば、車の往来は少ないし快適です。

ちなみに、夜間は治安の面でも心配ですし、本当に何もない場所なので街灯などもなく暗いので避けた方が良いでしょう。

自分たちのペースで寄り道したりゆっくりと楽しめます。

また、4000円ほどの国立公園パスというのを購入すると少しお得になります。楽な旅行とは一味違ってちょっとした冒険でもありますが、きっと忘れられない旅になると思います!