お茶を入れて飲むとほっと一息つけますよね。そんなお茶のほっと一息つけるリラックス効果の源は、テアニンと呼ばれる成分といわれています。
お茶といえば、カテキンというイメージが強く、テアニンってあまり聞きなれない方も多いのではないでしょうか。
私の親戚には、お茶畑を持っている農家の方がいて、お茶は幼い頃から身の回りにある存在でした。そのため、農家のおじさんがテアニンを増やすために、お茶の木に手間暇をかけて育てているのも見てきました。
実はお茶のテアニンを豊富にするためには、工夫が必要なんですよ。お茶の種類によってはテアニンが豊富に含まれるものなどもあるんです。
ここでは、テアニンの効果効能やテアニンを摂取する際の注意事項などを中心に詳しくお伝えしていきます。
目次
テアニンってどんなもの?
テアニンの効果効能について学ぶ前に、テアニンはどのようなものなのか、どのように作られるのかについて学びましょう。
テアニンは、お茶の木の根で作られ、ゆっくりと葉に移動します。この葉に移動したときに、太陽の光を浴びるとテアニンはカテキンに変化します。
このカテキンはポリフェノールの一種で、お茶の渋みの成分の一つになります。どうして葉でテアニンがカテキンに変化するかというと、葉の弱い部分を外部からの刺激から守るためなんです。
でも、うま味成分のテアニンがカテキンに変化してしまうということは、テアニンの量が減ってしまうため、当然、お茶のまろやかな甘味は減少してしまいます。
テアニンの量を減らさないようにするためには、お茶の葉に光を当てないようにすることがポイントです。私の親戚のおじさんもお茶の木に黒いシートをかぶせて、日光を遮る栽培方法をしていました。
ちょっと話はそれますが、日光を遮ったお茶の木に出来たお茶の新芽は、そのまま食べても甘くとっても美味しいんですよ。とっても貴重ですが、日光を遮ったテアニンが豊富なお茶の新芽、天ぷらにするとさらに美味しいんです。(もちろん、私も滅多に食べることはできませんが…)
話を元に戻しましょう!日光を遮って作られたお茶は、玉露やかぶせ茶、碾茶などとして販売されます。どのお茶も渋みは少なく、まろやかで甘い味が特徴のお茶ですよね。
玉露なんて、高級なものはグラム単位で数万円なんてものもあるくらいです。これは、日光を遮るなど特別な環境で育成しなくてはならないため手間暇がかかるため当然といった金額でしょうかね。
さて、ここまではテアニンがどのようなものかについて学ぶことができました。うま味成分の一つであるテアニンには、色々な効果効能があります。次の項で詳しく紹介していきます。
テアニンの効果効能
テアニンの効果効能で最も大切なのがリラックス効果です。
お茶やコーヒーにはカフェインが含まれています。お茶って入れ方や種類にもよりますが、コーヒー一杯と同じくらいのカフェインを摂取しちゃうんですけど、興奮して眠れなくなるってこと多くないですよね。
これは、お茶に含まれるテアニンがカフェインの興奮作用を沈めてくれるため、眠りを妨げないといわれています。
人は体にテアニンを摂取するとα波がでるといわれています。このα波がリラックスさせる効果があるんです。
α波の具体的な効果は、次の2つがあります。
- 筋肉を弛緩させる
- 脳の興奮を抑える
それぞれについて、詳しく説明していきます。
筋肉を弛緩させる
テアニンを摂取して発生したα波は、筋肉を弛緩させる効果があります。
筋肉が弛緩することで、締め付けられていた血管が広がり血行が良くなります。そのため、肩こりなどの筋肉の緊張による症状の緩和や、冷え性にも効果があるといわれています。
脳の興奮を抑える
テアニンを摂取して発生したα波は、脳の興奮を抑える効果があります。これにより、寝つきを良くしたり、集中力を高める効果もあるといわれています。
テアニンには素晴らしいリラックス効果があることがわかりました。このリラックス効果をたくさん得ようと思って、お茶を飲みすぎるのは体に負担になってしまう場合があります。
そこで、次の項では、テアニンを摂取する際の注意事項について詳しく紹介していきます。
テアニンを摂取する際の注意事項
テアニンを摂取するときの注意事項は、無理をしてお茶を飲み過ぎないことです。
テアニンに関する研究はまだまだ発展途中です。これまでの研究結果では、テアニンの過剰摂取による副作用などは報告されていないようです。
しかし、テアニンをお茶から積極的に取ろうとしてしまうと、これは体に負担になってしまいます。
お茶には、テアニン以外にカフェインなどの成分も含まれています。このカフェインは摂取しすぎれば、脳などを興奮状態にしてしまい不眠などの症状を起こしてしまいます。また、お茶には利尿作用もあるため、当然、取り過ぎれば、頻尿という状態になってしまいます。
そのため、テアニンによる副作用は無くても、お茶のその他の成分による不具合が生じる場合があるため、リラックスできる程度に上手にお茶を飲むようにしましょう。
また、テアニンにはL-テアニンを含んだサプリメントが存在するようです。サプリメントのメーカーによって用法用量などは異なる可能性はありますが、おおよそ1日の摂取量はL-テアニン200mgとしているようです。
これは、約お茶20杯分ものテアニンの量になりますので、テアニンをたくさん摂取したいという方は、サプリメントを導入するのもありでしょう。
Amazonなんかでは、テアニンのサプリメントがたくさん販売されています。種類も様々なので、もし興味があればこの中から探してみてください。
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ただし、私個人としては、お茶や紅茶などを入れる時間も楽しみながら、お茶の香りや味を楽しみながら飲む方が、何倍もリラックス効果が得られるのではないかなと考えています。
できればサプリメントではなく、お茶からテアニンを摂取することをおすすめします。
まとめ
テアニンの効果効能には、リラックス効果があります。
このリラックス効果によって、α波が出現することによって、筋肉を弛緩させたり、脳の興奮を抑えたりする効果があります。
筋肉を弛緩させることで、肩こりなどの症状を緩和したり、血行を良くして冷え性を改善したりする効果があるといわれています。また、脳の興奮を抑えることで、質の良い睡眠となったり、集中力を高める効果があるといわれています。
気分転換に人が、お茶やコーヒーを飲むことは、テアニンなどの成分でリラックスしたり、気分をリフレッシュさせることができる最高の手段なんですね。
皆さんも、上手にテアニンを摂取して、1日のスケジュールにメリハリをつけてみてはいかがでしょうか。