甘味料と聞くと、何となく体に良くないと思う方が多いですよね。でも、私達の身の回りの食品のほとんどに、甘味料が使われている時代です。むしろ、甘味料が入っていない加工食品を探す方が難しいかもしれません。
そこんな状況ですから、甘味料に対して、正しい知識を得て、自分の健康は自分で守るという意識が大切ですよね。
そんな甘味料の一つにエリスリトールがあります。皆さんも、カロリーゼロ、カロリーオフなどの商品を見てください。きっと色々な食品にエリスリトールが使われています。
甘味料には、色々な成分があるため、体への危険性も様々です。何の知識も無しに、ただ甘味料を悪いものと決めつけてしまっては、食べられる物が無くなってしまいますよね。
そこで、ここでは、甘味料のエリスリトールに注目して、危険性や血糖値への影響について、詳しく説明していきます。
目次
エリスリトールってどんな甘味料なの?
エリスリトールの危険性について学ぶ前に、エリスリトールがどのような甘味料なのかをおさらいしましょう。
エリスリトールは、甘味料として使われていますが、意外と、果物などの食品にも含まれている成分です。
エリスリトールは、次の7つの食品に含まれているといわれています。
- メロン
- ぶどう
- 梨
- 醤油
- 味噌
- ワイン
- キノコ類
これらの7つの食品からもわかるように、エリスリトールは果物に豊富に含まれています。また、味噌や醤油、ワインなど発酵食品にも含まれています。
甘味料としてのエリスリトールは、ブドウ糖を発酵させて大量に作っているため、天然の食品から抽出することはされていません。
エリスリトールは、砂糖よりも甘くないといわれていて、甘味は砂糖の6~7割程度といわれています。先に紹介した食品を食べてもほんのり甘い程度にしか感じませんよね。
そのため、エリスリトールは単独で甘味料として用いるのではなく、アスパルテームなどの強い甘味を感じる甘味料と併用して用いられることが多くあります。
これは砂糖のような自然な甘味に近づけるためです。
エリスリトールは、砂糖の代用以外に次のような特徴もあります。
- カロリーがゼロ
- 清涼感のある味
- 虫歯予防効果がある
それぞれについて詳しく説明していきます。
カロリーがゼロ
エリスリトールは、体に吸収されたり、消化されることがない甘味料です。
そのため、カロリーはゼロです。
この体に吸収されない特徴を利用して、お菓子や、ドレッシングなど、甘味を加えたいけれども、カロリーを抑えたいというときに用いられています。
清涼感のある味
エリスリトールは、水と反応すると熱を吸収します。
そのため口の中にお菓子や飲み物を入れた時に、エリスリトールが入っていると、スーッとする感覚になります。
エリスリトールはお菓子のタブレットなどによく利用されています。口の中がスーッとするのは、エリスリトールの効果によるものです。
タブレットを食べた直後に、飲み物を飲むと、とってもスース―しますよね。唾液でも水でもエリスリトールの清涼感を感じることができるのです。
虫歯予防効果がある
甘味料の多くは、虫歯予防効果があるといわれていますよね。エリスリトールも虫歯の予防効果があります。
エリスリトールは、体に吸収も消化もされません。虫歯菌も栄養源と思わない糖分なんです。そのため、エリスリトールは歯磨き粉に甘味を付けるために、用いられることもあります。
子供用の歯磨き粉で甘いものの中には、エリスリトールが入っていたりするんですよ。
というわけで、ここまでは、エリスリトールの特徴について学ぶことができました。でも、当然メリットもあればデメリットもあります。
では、次の項では、エリスリトールのデメリット、危険性について、詳しく説明していきます。
エリスリトールの危険性
エリスリトールの危険性については血糖値を中心に説明していきます。
先の項でも紹介しましたが、エリスリトールは、体に吸収も消化もされません。
察しの良い方ならば、体に吸収されないのであれば、血糖値には影響しないんじゃないの?と思いますよね。
エリスリトール自体は、血糖値には作用しないことが証明されています。
しかし、エリスリトールを食べているのは、人です。人の体って、不思議なのですが、甘味を感じると、すい臓が働いてしまいます。
インスリンは血糖値を下げるホルモンとして有名ですよね。一方のグルカゴンは肝臓に蓄積されているエネルギー源であるグリコーゲンを分解するホルモンで、血糖値が下がり過ぎた時に働きます。
またまた、察しの良い方ならば、インスリンが分泌されるならば、血糖値は下がるのが普通でしょ?と思いますよね。
しかし、エリスリトールは、吸収も消化もされないため、インスリンの影響を受けません。
そのため、血糖値が下がり過ぎるのを防ぐため、グルカゴンが分泌されて、逆に血糖値が上がってしまうのです。
なんとエリスリトールはカロリーがゼロなのに血糖値が上昇してしまうのです!
人の体で、大切な臓器の一つ、脳は糖分しかエネルギー源にできません。そのため、血糖値が下がりすぎるというのは、脳にとっては一大事なんです。血糖が下がりすぎないように、血糖を増やす指令を出してしまい、結果的に、血糖値が上がってしまうというわけです。
つまりエリスリトールに脳が騙されてしまったイメージです。
また、ある報告では、人は美味しい食べ物を見たりすると、オレキシンというホルモンが分泌されて、インスリンやグルカゴンの働きが促されるともいわれています。
「甘いものは別腹」なんて言いますが、お腹が一杯なのに、デザートを見た途端に食べられるようになっちゃうのは、このオレキシンが関与しているなんて説もあるんですよ。
ということで、エリスリトール自体には、血糖値への影響はありません。しかし、人の体はエリスリトールに騙されてしまい、血糖値が上昇してしまう危険性があるのです。
まとめ
エリスリトールの特徴や、危険性を血糖値に注目して、詳しく学ぶことができました。
エリスリトールの特徴には、次の4つがあります。
- 砂糖の代用品になる
- カロリーがゼロ
- 清涼感のある味
- 虫歯予防効果がある
エリスリトールは、他の人工甘味料との相性も良いため、併用して用いられることがあります。また、タブレットや歯磨き粉などにもよく用いられています。
エリスリトール自体は、血糖値には影響しません。しかし、人の体はエリスリトールに騙されてしまって、血糖値が高くなってしまいます。
これはエリスリトールの甘味料に限ったことではなく、他の低カロリーな甘味料にも該当します。
結局、人の体は、糖分が吸収されようと、されまいと、甘いと感じれば、すい臓が働いて、血糖に変動を生じてしまうのです。
こればっかりは、意識してどうにかなるものでもないため、あまり神経質になりすぎず、上手にエリスリトールなどの甘味料とお付き合いしていきましょうね。
良い記事でした。
私はかなり多めに摂って自分の体で実験しています。
私は特に問題はないようです。
そこで、友人たちに勧めました。
するとそのうちの一人はアルコールに弱かったのですが、
多く入れたら下痢気味になったと行っていました。
ところで、大変失礼ながら、「脳の栄養はブドウ糖だけ」
について異義があります。
たしかに脳全体で見ると、ブドウ糖も使われていますが
実は最近の発見で「脳神経はケトン体しか使われない」らしいです。
それによれば、グリア細胞だったかの神経ではない細胞には
ブドウ糖が蓄えられているそうですが、。
その細胞がケトンを作って神経に供給しているとのことでした。
その発見では、「神経はブドウ糖を必要としないが、脳全体は暴動等も必要」
ということでした。
どうかお調べなさってください。