テレビのCMなどで、プロバイオティクスって言葉を耳にしたことありませんか?
スーパーのヨーグルトのコーナーに行くと、”ブルガリア”、”プロバイオティクス”、”生きたまま腸まで届く”なんていう言葉がちらほら目に入ってきますよね。
何だか長いカタカナで、ヨーグルトに入っているという説明がありますが、結局どんな効果があるんだろうと以前から疑問に思っていました。
ヨーグルトに何かは入っているのは分かったけれども、結局どれを買うのが一番お腹にいいのか、迷っちゃいますよね。
そこで、プロバイオティクスってどんなものなのか、プロバイオティクスが入っているヨーグルトの効果について、詳しくお伝えします。
目次
プロバイオティクスってどんなもの?
最初に、プロバイオティクスがどんなものなのかを学びましょう。
世界共通で用いられているプロバイオティクスの定義は、「十分な量を投与された際に宿主に健康上の利益を与える生きた微生物」です。しかし、現在は「宿主に保健効果を示す生きた微生物を含む食品」とされています。
簡単に言ってしまえば、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の集まりをプロバイオティクスと表現しています。
でも、プロバイオティクスを名乗るためには、菌に対して具体的な研究成果が示されなければなりません。
例えば…
- ○週間の摂取で、腸内の善玉菌が△増加
- 摂取後、便通の改善が認められた
- 免疫細胞を活性化した
- 花粉症の症状を改善した
- アレルギー症状を緩和した
といったように、善玉菌を摂取するとどのくらいの効果があるのかを成果としてデータで示さなくては、プロバイオティクスと名乗れないのです。
プロバイオティクス以外に、”生きたまま腸まで届く“というフレーズも、プロバイオティクスのことを指していることがあります。
とにかく、プロバイオティクスは、科学的に効果が証明されている善玉菌の集まりということになります。
というわけで、プロバイオティクスは、体への効果が証明、保証されていることになるので、これは、ヨーグルトなどに入っている方がいいってことになりますよね。
そこで、次の項では、プロバイオティクス入りヨーグルトの効果について、詳しくお伝えします。
プロバイオティクス入りのヨーグルトの効果
プロバイオティクス入りのヨーグルトの効果について学びましょう。
腸内には、大まかに善玉菌と悪玉菌と呼ばれる菌が存在します。
腸内環境を整えるためには、悪玉菌の増殖や活動を抑える必要があります。この悪玉菌の増殖や活動を抑える役割が善玉菌です。
腸内環境は、善玉菌と悪玉菌がシーソーのようになっており、どちらか一方がふえれば、増えた側で腸内環境が染まってしまうということになります。
そのため、プロバイオティクス入りのヨーグルトは、善玉菌の効果で腸内環境を整えることができるという仕組みです。
プロバイオティクス入りのヨーグルトの効果は、次の6つなどが報告されています。
- 腸内環境を整える
- 血中のコレステロールを下げる
- 動脈硬化の予防、改善
- 心臓病の予防、改善
- 花粉症の改善
- アレルギー性皮膚炎の改善
プロバイオティクス入りのヨーグルトを食べるだけで、色々な病気の予防や改善ができるなんで嬉しいですよね。
我が家の近所のスーパーでは、プロバイオティクスの入っているヨーグルトは、普通のヨーグルトと違って、安売りされませんので、ちょっと割高というイメージがあります。
しかし、腸内環境を整えてくれるならば、食べたいところ。どうせ、食べるならば、プロバイオティクスの効果が十分に得られる方法で食べたいですよね。
次の項では、プロバイオティクスの効果が得られやすいヨーグルトの食べ方について、詳しく紹介していきます。
プロバイオティクスの効果が得られやすいヨーグルトの食べ方
プロバイオティクスの効果が得られやすいヨーグルトの食べ方は、次の3つのポイントがあります。
- 食後に食べる
- オリゴ糖と一緒に摂取する
- 食物繊維を先に摂取する
胃酸の分泌は、食前が最も活発で、食後は食べ物があるので、胃酸の効果はやや低下します。そのため、ヨーグルトは食後に食べた方が、プロバイオティクスが胃酸の影響を受ける可能性を減らしてくれます。
また、善玉菌の栄養源は、オリゴ糖と食物繊維です。そのため、先に食事で、摂取しておくと、より、プロバイオティクスの活動を活発にしてくれるということになります。
オリゴ糖は飲み物に含まれていたり、サプリメントなどで市販されているので、ちょっと普段から摂取するのは難しいですよね。
ヨーグルトにバナナなどの食物繊維豊富なフルーツをプラスするのもおすすめです。
まとめ
プロバイオティクスって、効果の証明された善玉菌の集まりなんて驚きですよね。
プロバイオティクス入りのヨーグルトの効果は、次の6つなどが報告されています。
- 腸内環境を整える
- 血中のコレステロールを下げる
- 動脈硬化の予防、改善
- 心臓病の予防、改善
- 花粉症の改善
- アレルギー性皮膚炎の改善
ぜひ、プロバイオティクス入りのヨーグルトを選んで、腸内環境を整えてしまいましょう。
そして、せっかくプロバイオティクス入りのヨーグルトを選んだならば、食後に、バナナやブルーベリーなどの食物繊維の多いフルーツと一緒に食べましょう。
特にブルーベリーなどは、食物繊維の効果だけでなく、目にもよいとされるアントシアニンが豊富に含まれるので、とってもおすすめです。
少し余談ですが、ヨーグルト以外に。漬物もプロバイオティクスなんですよ。
野菜などを漬物にするとき、乳酸菌などが増えて発酵し、風味がでてきます。また、味噌や醤油なども発酵食品で、プロバイオティクスの効果が研究されています。
これからは、プロバイオティクス入り醤油なんてでてくるかもしれませんね。
同じプロバイオティクス入りのヨーグルトでも、ビフィズス菌BB○○使用など、細かく中に入っている菌がヨーグルトによって異なります。
もちろん入っている菌が異なれば、腸内環境を整えるパワーが違いますので、自分の体調に合ったプロバイオティクスを見つけるのも楽しいですよ。