ドラッグストアなどの赤ちゃんコーナーにある赤ちゃん用のお菓子ってみたことありますか?お菓子会社から出ているスナック菓子も赤ちゃん用なんてパッケージにかかれていたりすることもあります。

私は、初めての0歳児育児に奮闘中の新米ママです。

離乳食も進んでくると、色々なお菓子も少しずつチャレンジしたくなり、試しにと買ってみました。そして、子供が残したお菓子を食べてみて、とっても薄味でびっくりしました。

子供と一緒におやつタイムを満喫していたので、最初は子供のお菓子は味無しか?と思うくらいでした。

味が薄いお菓子は不良品なの?と、メーカーにあらぬ疑いを持ち、色々を調べてみたところ、薄味なのは、赤ちゃんの味覚の発達に関係があることがわかりました。

そこで、赤ちゃんの味覚の発達のメカニズムについて、詳しくお伝えします。

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目次

赤ちゃんの味覚の発達

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最初に赤ちゃんの味覚について学びましょう。

人は味覚を感じるのは、舌にある味蕾(みらい)が感知しています。

この味蕾は、赤ちゃんがお腹にいる、妊娠3ヶ月から発達するといわれています。

さらに、この味蕾の数は、生まれてから乳幼児くらいまでがMAXで、大人になればなるほど、数が減少していくといわれています。

もちろん、味蕾の数が多ければ多いほど、食べ物の味を敏感に感じることができます。

そう、赤ちゃんの離乳食やお菓子が薄味なのは、味蕾が多いため、少しの味付けでもしっかりと味を感じることができるからなんです。

でも、味蕾がたくさんあるからといって、赤ちゃんの味覚が発達しているわけではないんです。

赤ちゃんは、ママのお腹にいるときから、ママの栄養の一部をもらって成長します。生まれた直後も母乳やミルクの味を感じながら成長していきます。

そのため赤ちゃんが生まれた後に、理解できる味覚は、次の3つです。

  • 甘味
  • 旨味
  • 塩味


甘味は、ご飯やパンなどの炭水化物類、旨味は、肉や魚などのアミノ酸豊富なたんぱく質類、塩味は、ミネラル類から得ている味覚です。

母乳やミルクはこれらが絶妙にブレンドしてあるため、赤ちゃんがグイグイ飲んで大きくなります。

離乳食も最初は、おかゆからスタートしましょうというのも、赤ちゃんの味覚にある甘味で、かつ、胃腸などに負担のかかりにくいという観点からの選択なんですね。

私が地域の離乳食教室に参加した際に、「赤ちゃんは辛い味の味覚は発達途中です。もしキムチなどの辛いものをあげても、パクパクと食べてしまいます。赤ちゃんが食べるからといって、辛いものをあげるのはやめましょう。」と説明がありました。

赤ちゃんの味覚は3歳になるまでに、急速に発達するといわれています。

色々な素材の味を経験することで、豊かな味覚を得ることができるとされているため、離乳食を基本に、薄味から試していくことが求められています。

一方、離乳食やお菓子、ジュースの中には、味が濃いものもあるようです。特にジュースなどは、メーカーによって、かなり味に違いがありました。

ママが食べたり飲んだりしてみて、美味しいと思う味は、赤ちゃんにとっては濃い味になってしまう場合もあるので、注意してくださいね。

赤ちゃんの味覚はとっても繊細にできているんですね。

さて、本文中でも紹介しましたが、味蕾は大人になるにつれて減少します。

確かに、子供の頃は、ブラックコーヒーって苦くて飲めたものではないと思いましたが、今は普通に飲んでいます。

では、実際に赤ちゃんと大人では、どのくらい味蕾に違いがあるのかについて、次の章で詳しく紹介していきます。

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大人は味覚音痴?!

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味覚を感じる味蕾の数は、新生児が最も強いといわれています。

新生児は、母乳やミルクなどに近い味のものしか口にしません。

おおよその味蕾の数を、成人を100として、具体例をあげてみます。

  • 赤ちゃん:130(成人の約1.3倍)
  • 成人:100(基準)
  • 老人:39~65(赤ちゃんの約3割~5割程度)


成人を基準にしても、新生児の味蕾の数や約1.3倍で、老人は赤ちゃんの3割程度しか、味蕾がなくなっちゃうなんてびっくりですよね。

ある味覚の研究報告では、成人の味付けの4倍の濃度のものが、老人にとって普通の味付けと感じるそうです。

つまり、成人は砂糖1さじで甘いと感じるものが、老人になると砂糖4さじも甘いと感じるためには必要になるということになりますね。

では、どうして、大人になると味蕾は減少したり、味がわからなくなってしまうのでしょうか?

味蕾が減少する・機能が低下する原因は、次の2つがあります。

  • 唾液の減少
  • 亜鉛不足


それぞれの原因について詳しく説明していきます。

唾液の減少

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唾液が減少すると、味蕾の機能が低下してしまうといわれています。

人は食べ物を飲み込むために、唾液で少し水分を補い、歯で細かくしています。

この唾液は味蕾との潤滑油の役割をしており、唾液をまとった食べ物が味蕾に触れることで、味として味覚が判断しています。

しかし、高齢になると、口の中の唾液の分泌量が減少してくるため、味蕾の数はそこまで違いはないのに、味として感じることができないということになってしまうのです。

亜鉛不足

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味蕾と深く関わり合いがあるのが、亜鉛です。

舌にある味蕾は、10日ほどで新しい味蕾に置き換わります。

その新しい味蕾を作るのに亜鉛が必要です。

亜鉛不足になると、新しい味蕾が作られないため、古い味蕾をずっと使わなければなりません。古くなれば当然、味覚を感じ取る能力も減少してしまうため、結果、味蕾の機能の低下、数の低下につながるといわれています。

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まとめ

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赤ちゃんの味覚は発達途中ではありますが、かなり高性能な味覚をもっていることがわかりました。

赤ちゃんの味覚の発達は、個人差があるといわれています。

我が子は、紹介した甘味、旨味、塩味の他に、苦味もかなり最初から発達しており、薄味の麦茶を飲ませようとしたところ、ものすごく抵抗しました。

もちろん、薄味だと思って作った麦茶が、ちょっと苦味が混ざった麦茶独特の味だっただけなんですが、全力で嫌がりましたね。

当時は、何がダメなのか、分からず色々なメーカーの麦茶を試すことになって大変でした。

赤ちゃんは味覚がとっても敏感なので、濃い味付けはNGです。せっかく敏感な味覚の発達を妨げてしまうそうです。

先日、知り合いの先輩ママさんから、「離乳食のときの最後、時々は湯冷ましなどの水だけをあげるのも大切よ!」とアドバイスをもらいました。

その理由は、お茶やジュースの味に慣れてしまうと、味のついた液体しか飲まなくなってしまい、水を嫌がってしまう子もいるそうです。

水が飲めないって、それは困ると思い、1日3回の離乳食のときは、水にして、食後や食間は、麦茶としてチャレンジしています。

お子様の味覚、豊かに、上手に発達させるためには、ママの愛情のこもった離乳食がとっても重要です。できるところから、色々と一緒にチャレンジしていきましょう!