生活も軌道に乗り、振り返ると中年の域になり、鏡で自分をよく見ると若い頃には考えられない自分が写っているなんてことありませんか?筋肉も前より落ちて一見スマートになったようで、触ると張りのない柔らかいだけの腕や足になっています。
そんな体を見ると、運動不足を実感すると思います。
そんな経験がおありの方は、既に体に変調が現れ始めています。基礎代謝は生まれた時から上がり続け思春期を境に徐々に減少され、歳を重ねる毎に減少が加速していきます。
基礎代謝を保って、いつまでも、若々しい体のままでいたいですよね!
そこで、ここでは基礎代謝が下がる原因についてお伝えします。
目次
そもそも基礎代謝とは
基礎代謝とは、生きていくために必要な体の機能を維持するために、最低限消費しているエネルギーのことです。息をしたり、血液を体中に巡らしたり、内臓を機能させたり、脳を働かせたりするために、体は常にエネルギーを消費しています。
たとえ、眠っている時でも、日中何もせずテレビを見ている時でもエネルギーを消費しているのです。
基礎代謝は1歳から2歳が最大値となります。そして、16歳から18歳を境に低下が始まり、40代で加速され、老年期になると横ばいになります。
また、基礎代謝量には個人差があり、年齢、性別、体格の他に栄養状態からも変わってきます。
一般の人たちが基礎代謝を気にし始めるのは、やはり40代頃からではないでしょうか?「今までの自分と違う」「肌の張りが無くなってきた」など、基礎代謝が低下してきていることを自覚する年代だと思います。
では、基礎代謝はなぜ下がってしまうのでしょうか?
次はその理由を見てみましょう。
基礎代謝が下がる理由とは
基礎代謝が下がる主な原因は次の4つです。
- 筋肉量の減少
- 不規則な食事
- 水分不足
- ストレス
基礎代謝が下がる原因は、何も加齢だけではありません。順番に解説していきます!
筋肉量の減少
アスリートや、日頃から意識的に筋肉を鍛えている人たちは基礎代謝量が高いです。なぜならエネルギーが最も消費される部位が筋肉だからです。
筋肉で消費される基礎代謝の量は、全体の2割に当たります。次に多いのが、肝臓や胃などの内臓での消費です。身長が同じであっても、体重が同じであっても、筋肉量の違いで基礎代謝は変わってくるのです。
年齢を重ねるにつれて仕事の責任が増して忙しくなると、運動する時間も取れなくなります。そうなるとますます基礎代謝量が落ちていってしまうのです。
不規則な食事
次に基礎代謝を下げる理由は、は不規則な食事です。
食事をすると体が温かくなる経験をしたことがあると思います。これは食事誘導性熱産生というもので、内臓が消化のためにエネルギーを燃やして、体温を上げるのです。
このことから、無理なダイエットで食事の回数を減らすことは、体を冷やしたままにしてしまうことになるため、基礎代謝を下げてしまう事になるのです。
水分不足
次に忘れてはならないのが、水分不足です。
実は水分不足も基礎代謝を下げる原因になります。
体の中の老廃物を回収する役目は、血液やリンパ液が担っています。そしてこれらは水分が大きく占めています。水分が不足すると、血液やリンパ液の成分が濃くなってドロドロになり、基礎代謝が下がるのです。
水分を補給すると、血液やリンパの流れが活発になり代謝を活発にします。その結果、エネルギーが効率的に消費されて、基礎代謝が上がるのです。
ストレス
強いストレスは基礎代謝を下げる原因になります。
ストレスがかかると、ストレス物質であるコルチゾールが分泌されます。このコルチゾールはストレスに対処するために、体に蓄えられたエネルギーを燃焼させようとします。
エネルギーを燃焼させるんだから良いような気がしますが、実は良くありません!実はずっとストレスがかかっていると、コルチゾールは今度は筋肉をも分解してエネルギーにしてしまうのです!
こうなるとエネルギーを消費する筋肉量が減ってしまうため、基礎代謝が下がってしまうのです!
というわけで、ここまでは基礎代謝を下げる原因について見てきました。
今度は基礎代謝が下がると、どのような害があるかについて見ていきましょう!
基礎代謝が下がるとよくない理由
基礎代謝が下がるとどのように影響が出るか見てみましょう。
基礎代謝が下がるとよくない理由は大きく分けて次の3つです。
- 太りやすい体質になる
- 免疫力が下がる
- 顔色が悪くなる
順番に説明していきます。
太りやすい体質になる
基礎代謝とはエネルギーの消費量です。
そのため、基礎代謝が下がれば、食事で取ったエネルギーは、筋肉で消費しきれずにどんどん余ってしまいます。
余ったエネルギーは当然脂肪として、体に蓄えられてしまい、肥満の原因となるのです。
免疫力が下がる
基礎代謝によって、エネルギーが消費されることで、体温が維持されています。基礎代謝が下がると体温も下がってしまいます。
実は体の免疫力は、体温が上がるほど強くなるのです!逆に体温が下がれば、免疫力は落ちてしまいます。
そのため、基礎代謝が下がることは、免疫力の低下を招き、様々な感染症にかかるリスクを上げてしまうのです!
体温と免疫力の関係については、こちらの記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ 体温と免疫力の関係!体温は高いと他にも良い効果があるっ!
顔色が悪くなる
人間の体の機能は、基礎代謝によって維持されています。
基礎代謝量が下がれば、当然体の機能も低下するため、体の様々な代謝機能は低下します。
その結果、血流やリンパ液の循環も悪くなり、顔から血色が無くなったり、目の下にクマができたりしてしまうのです。
基礎代謝の低下は、外見の美しさも奪ってしまうのです!
まとめ
体の様々な機能を維持するために消費されているエネルギーが基礎代謝です。
基礎代謝が下がると単に太るだけでなく、健康に様々な害を及ぼします。そのため、基礎代謝を下げない生活習慣がとても大切になります!
そんな大切な基礎代謝を下げる原因になるのが次の4つです。
- 筋肉量の減少
- 不規則な食事
- 水分不足
- ストレス
ただダイエットしたいためだけに、食事の量を減らすのは、最悪のダイエット方法です!
是非、正しい生活習慣で、基礎代謝を高く保ち、健康的な生活を送ってくださいね!