12月などの寒くなってきた季節って、あったかい食べ物や飲み物が欲しくなりますよね。
そんな、体を温める食材に乾燥生姜や乾姜があります。皆さん、生姜には体を温めるイメージありますよね。もちろん、生の生姜にも体を温める効果もありますが、乾燥生姜や乾姜は生のものよりももっと、体を温める効果があるんです。
でも、乾燥生姜や乾姜って、スーパーで売っている場所と売られていない場所もあったり、購入しようと思っても、ちょっと割高なものなんです。
そこで、ここでは乾燥生姜や乾姜を自宅で手軽に作るための作り方について、詳しく紹介していきます。
目次
気を付けて!乾燥生姜と乾姜は違う
乾燥生姜と乾姜の作り方について説明する前に、乾燥生姜と乾姜の違いについて、学びましょう。
乾燥生姜は、乾生姜とも呼ばれていて、生姜を切って乾燥させたものになります。一方、乾姜は、生姜を切って、蒸し、その後に乾燥させたものです。
乾姜は、最近テレビなどで、ウルトラ生姜やウルトラ蒸し生姜などとも紹介されています。
スーパーなどでは、ジンジャーパウダーなどが販売されていますが、中身が、乾燥生姜なのか、乾姜なのかは、正直わかりません。乾姜が欲しい場合は、漢方薬を扱うお店に行くなど工夫が必要です。
乾燥生姜も、乾姜も体を温める作用のショウガオールが十分に含まれているため、体をぽかぽかにしてくれます。
生の生姜はスーパーで簡単に手に入れることができますよね。冷え性で、乾燥生姜や乾姜を試したいと思っていましたが、漢方を取り扱うお店なんて、私の家の近くにはありませんでした。そこで、自分で、乾燥生姜や乾姜が作れないかなと思い、色々な方法を試してみました。
次の項では、私の失敗例などを紹介しながら、乾燥生姜や乾姜の作り方を詳しく紹介していきます。
乾燥生姜や乾姜の作り方
乾燥生姜も乾姜もとても簡単に作ることができます。
とうわけで、乾燥生姜と乾姜の作り方について、それぞれ詳しく説明していきます。
乾燥生姜の作り方
乾燥生姜の作り方は、次の5つの手順でOK。
- スーパーで生姜を購入
- 生姜を皮ごと、縞に平行になるように切る
- 生姜の厚さは2ミリ程度にする
- 切った生姜を重ならないようにザルなどに並べる
- 2日~3日、生姜がカラカラになるまで天日で干し、自然乾燥させる
簡単ですよね。乾燥生姜は、とにかく生姜を切って乾燥させるだけでOKなんです。
ここでのポイントは、生姜を皮ごと切る際に、縞模様に平行になるように切ることです。生姜の縞模様に垂直に切ると、生姜の繊維がけばけばしてしまうので、舌触りなどの食感が悪くなってしまいます。
また、もう一つのポイントは、自然乾燥させることです。私の場合、早く乾燥生姜を作りたくて、電子レンジで温めてみたところ、生姜から煙が出てしまいました。水分量の少ない生姜を温めすぎたため、焦げてしまったんです。
乾燥生姜を作るときは、電子レンジはおすすめしません。
乾姜の作り方
乾姜の作り方も基本的に乾燥生姜と同じですが、蒸すという作業がはいります。
- スーパーで生姜を購入
- 生姜を皮ごと、縞に平行になるように切る
- 生姜の厚さは2ミリ程度にする
- 切った生姜を重ならないようにザルなどに並べる
- 30分程度蒸す
- 2~3日、生姜がカラカラになるまで天日で干し、自然乾燥させる
乾姜を作るときのポイントは、30分蒸す作業です。生姜を蒸し始めると、最初は柑橘系のいい匂いがします。この柑橘系の匂いは、蒸す時間が長くなるほど薄くなり、今度は、蒸した芋のような甘い匂いがしてきます。この甘い匂いがする頃が、乾姜になるための生姜が蒸しあがったサインです。
蒸し方は、蒸し器を使ったりするのが簡単ですが、フライパンに少量の水をはり、耐熱皿を入れ、クッキングシートを引いた上に生姜を並べ、さらにお湯が入らないように耐熱皿で蓋をするという組み合わせでも簡易蒸し器になります。
私は、電子レンジ用の蒸し器でやりました。蒸すため、先ほどのような、煙がでることはなかったですよ。
ここでは乾燥生姜も乾姜も生姜をスライスする方法を紹介しましたが、両方とも生姜をみじん切りするなど、細かくすることでもできます。
次の項では、乾燥生姜や乾姜のパウダーの作り方について詳しく紹介していきます。
乾燥生姜や乾姜を細かくする
みじん切り程度の細かさの乾燥生姜や乾姜を作る場合は、生姜を切る段階で、みじん切りにしてしまいます。
みじん切りにした生姜は、洗濯ネットなどに入れて、平らになるようにして天日干しや自然乾燥することで、簡単につくることができます。細かくした生姜は、お料理などにも使って食べることができるのでおすすめですよ。
また、乾燥生姜や乾姜をパウダー状にするためには、コーヒーミルを使用しましょう。コーヒーミルに乾燥生姜や乾姜を入れて、少し粗目に引くだけで簡単にパウダー状になります。
パウダー状にするときのポイントは、少し粗目に引くことです。あまり細かく引きすぎてしまうと、乾燥生姜や乾姜のパウダーが静電気で、ミル内にこびりついてしまいます。そうならないように、少し粗目に引くことがおすすめです。
私の失敗は、細かいパウダー状にしすぎてしまい、ミル内に大量の乾燥生姜を残してしまったこと、パウダー状にするのにすりこぎとすり鉢を使用したら、パウダーになるのに時間がかかりすぎて、途中で断念したことなどがあります。皆さんはそうならないように注意してくださいね。
このジンゲロールは、一時的に体を温める効果がありますが、温めた後、冷やす効果もあるため、体が冷えてしまうんです。
せっかく体を温めようと思って乾燥生姜などを摂取しても、ジンゲロールになってしまっては意味がありません。くれぐれも、乾燥生姜などをいれた料理などを冷やしてしまわないようにしましょう。
まとめ
乾燥生姜と乾姜の違いや作り方について紹介してきました。
乾燥生姜も乾姜も体を温める効果があります。乾燥生姜の方が、作り方は簡単です。乾姜は蒸すという工程があるため、少し手間はかかりますが、電子レンジを使って作業を簡易化することもできるので、どちらもおすすめです。
乾燥生姜も乾姜もスライスしたものでも、パウダーにしても、どちらもお料理などに使用しやすいです。紅茶などに用いる際は、私はスライスしたものの方が好きです。パウダーにしても、紅茶に溶けるわけではないので、粒粒とした生姜の食感が残ります。
スライスしたものならば、紅茶を蒸らして出すのと一緒に入れるだけでOKなので、簡単です。
私の個人的な乾燥ですが、乾姜の方が、乾燥生姜よりも体を温めた状態が長く続く印象です。食後に白湯に乾姜パウダーを入れて飲むだけで、寝るまで体がぽっかぽかです。
これから寒くなってくる季節、乾燥生姜や乾姜を作って、温かく過ごしてはいかがでしょうか。