最近、テレビで、掃除が得意な方が、色々なグッズを、様々な使い方をしながら家庭を綺麗にするなんて番組をみかけますよね。
私が見ている番組では、掃除のお役立ちアイテムとして、セスキ炭酸ソーダや重曹が、かなりの頻度で見かけます。これらを雑巾などにシュッと吹きかけて、拭くだけで汚れが落ちる!なんて紹介されています
でも番組によって、同じような汚れに、セスキ炭酸ソーダを用いる場合と、重曹を用いる場合とあって、どっちがどうなの?と疑問に思っていました。
そこで、セスキ炭酸ソーダと重曹の違いについて、詳しくお伝えします。
目次
セスキ炭酸ソーダと重曹の違い
セスキ炭酸ソーダと重曹って、名前を聞いただけでは、全く違うものというイメージですよね。
でも。セスキ炭酸ソーダも重曹も、どちらも酸性の汚れを落とすものです。
アルカリ性の強弱では、セスキ炭酸ソーダ>重曹です。両方とも弱アルカリ性ではありますが、重曹の方がセスキ炭酸ソーダよりもさらに弱いアルカリ性です。
もちろん、アルカリ性が強いものほど、酸性の汚れなどは取れやすくなります。
また、水に溶けやすさの観点からも、セスキ炭酸ソーダ>重曹です。セスキ炭酸ソーダは、とっても水に溶けやすいですが、重曹は、水に溶けにくく、容器の底の部分に白く溜まってしまうこともあります。
両方とも、水に溶かしてスプレータイプで掃除に使用することが多いですが、重曹は粉っぽさが残りますので、スプレーの先端に目詰まりを起こしてしまうこともあります。
ここまでの説明を聞いて、ほとんどの人が、「重曹じゃなくて、セスキ炭酸ソーダだけ使えばいいんでしょ?」となってしまいますよね。
でも、セスキ炭酸ソーダと重曹、汚れの状況によって、使い分ける方が、掃除を簡単に手早く済ませるポイントでもあります。
そこで、次の項では、セスキ炭酸ソーダと重曹の使い分けについて、詳しくお伝えしていきます。
セスキ炭酸ソーダと重曹の使い分け方
セスキ炭酸ソーダと重曹の使い分けのポイントは次の3つがあります。
- ガスコンロ、換気扇、ドアノブ
- 鍋やコンロなどの焦げ
- キッチンのシンク
それぞれの場所で、セスキ炭酸ソーダと重曹、どちらがおすすめかを詳しくお伝えしていきます。
ガスコンロ・換気扇・ドアノブ
ガスコンロ・換気扇・ドアノブの汚れに共通しているものは何でしょうか?
正解は、油汚れやタンパク質汚れです。
これらの汚れに効果があるのは、セスキ炭酸ソーダです。重曹も効果がないわけではありませんが、セスキ炭酸ソーダのアルカリ性の力で汚れをはぎ落すことができます。
この他にも、人の手などが触れる個所、トイレの便座や椅子の手すりなどもタンパク質汚れが付きやすいのでセスキ炭酸ソーダで綺麗にすることができます。
でも、ちゃんとセスキ炭酸ソーダが使える素材かどうかは、確認してくださいね。
鍋やコンロの焦げ
鍋やコンロの焦げを落とすのに向いているのは、どちらでしょうか?
正解は、重曹です。
重曹には、アルカリ性ということの他に、冷たい水に溶けない性質があります。そのため、重曹の粒子が研磨剤の役割をするのです。その結果、焦げなどの汚れを落とすのにとっても威力を発揮してくれます。
でも、研磨剤としての働きをするので、焦げに対して力いっぱいこするのはNG。フライパンや鍋の大切なコーティング部分まで研磨してしまう可能性があるので、優しく擦り落とすようにしましょう。
キッチンなどのシンク
キッチンなどのシンクにおすすめなのは、どちらでしょうか?
正解は、セスキ炭酸ソーダでも重曹でも、両方ともOKでした。
両方ともシンクの汚れは十分に落としてくれます。
その中でも、次のシンクの汚れに、それぞれ威力を発揮してくれます。
- セスキ炭酸ソーダ
- 重曹
ぬめりがある個所
水垢
使い分けた方が、作業時間も短くて済むので、おすすめですよ。
セスキ炭酸ソーダと重曹の違いや使い分けについて学んできました。
実際に使ってみようと思っても、まず、セスキ炭酸ソーダや重曹の入った液体を準備しなくてはなりません。
そこで、次の項では、セスキ炭酸ソーダや重曹入りのスプレーボトルの作り方について、詳しくお伝えします。
セスキ炭酸ソーダと重曹のスプレーボトルの作り方
セスキ炭酸ソーダも重曹もドラッグストアで粉の状態で販売されています。
元々、液体でスプレーボトルに充填されているものも見かけたことがありますが、毎回購入するのでは、やはりコストがかかります。
我が家は、セスキ炭酸ソーダと重曹を粉で購入して、100円均一のスプレーボトルに水と粉を入れて作っています。
色々なサイトでも両方のスプレーボトルの作り方は紹介されていますが、我が家は、次の分量で十分、油汚れなどを綺麗にすることができます。
- セスキ炭酸ソーダ
- 重曹
水500mLに対して小さじ1を入れてよく振る
水100mLに対して小さじ1を入れてよく振る
重曹はいつも100mL単位で作っています。セスキ炭酸ソーダと違って、重曹は粉っぽさが残るので、あまりたくさん作り置きしてしまうと、スプレーボトルの先が詰まってしまいます。
我が家は、重曹を使って掃除するぞ!というタイミングで、100mLを作り、残った分ができるだけ早く使い切るようにしています。使い切った重曹のボトルは、スプレーボトルを十分に洗って乾かしています。
こんな方法をやっても、重曹は目詰まりが起こってしまいます。あまり高価なスプレーボトルで重曹を作るのはおすすめしません。(高価なスプレーボトルの方が、目詰まりを起こしにくいのかもしれませんが、我が家はチャレンジしていません。)
まとめ
セスキ炭酸ソーダと重曹の違いは、次の3つです。
- アルカリ性度はセスキ炭酸ソーダの方が高い
- 水に溶けやすいのはセスキ炭酸ソーダ
- 重曹には研磨剤が入っている
アルカリ性の強さや使い勝手は、セスキ炭酸ソーダの方が勝っていると思います。しかし、重曹の研磨剤の効果は、お鍋の焦げなどにとっても威力を発揮してくれます。
私の地域のドラッグストアでは、セスキ炭酸ソーダの方が重曹よりも同じ量で比較したところ、若干割高でした。
日々の掃除に使うとなればランニングコストも重要ですよね。
換気扇など、中々掃除ができない個所に挑む場合は、ぜひ、セスキ炭酸ソーダと重曹のスプレーボトルを自作してチャレンジしてみてください。
もちろん、汚れが落ちにくい場合は、それぞれの粉をそのまま振りかけて、桶などの水に数分つけ置きするのもおすすめです。
ただし、アルカリ性は人の皮膚にとって良くない成分なので、ゴム手袋をするなど、手にかからないようにして使用してくださいね。
誤解を招く表現があるけど「重曹に研磨剤が含まれている」わけではないよ。
重曹そのものが(冷水に溶けにくい性質があり)粉末状態で使えば研磨剤としての特性もある、ということだよ。
川崎の隠居さん
コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、研磨剤と言い切るのは誤りなので、記載を直しました。
本当にありがとうございました。
1の違いのところの2行目で
「セスキ炭酸ソーダも重曹も、どちらもアルカリ性の汚れを落とすものです」とありますが、「酸性の汚れ」の間違いではないでしょうか。
アルカリさん
ご指摘ありがとうございます。
> 「セスキ炭酸ソーダも重曹も、どちらもアルカリ性の汚れを落とすものです」とありますが、「酸性の汚れ」の間違いではないでしょうか。
全くその通りですね…。こんなしょうもない間違いを放置していて、お恥ずかしいです。
直しておきました。