焼肉、餃子、ラーメンなどのにんにくが使われる料理って美味しいですよね。

我が家は夫婦そろってにんにくが大好きです。ラーメン屋さんに行くと、にんにくがトッピングできるなら必ず頼むほどに好きなんです。

でも、にんにく料理を食べた後って、にんにくの独特な臭いがしますよね。その臭いに関係するのがアリシンという成分なんです。

家族や、気心の知れた友人ならば、にんにくの臭いがしても許してもらえそうですが、仕事関係の方に合うときなどは、にんにくの臭いはちょっとNGかなと思ってしまいますよね。

我が家も、にんにくは翌日が休みの前日などにしか、食べていませんでした。にんにくには疲労回復効果、滋養強壮効果などがあるため、夏バテの予防や風邪などの予防のためにもできるだけ毎日食べたいですよね。

そんなにんにくのアリシンは、加熱調理することで嬉しい効果が増します!また、にんにくの加熱調理法によっては、にんにく独特の臭いを減らすこともできるんです。

ここでは、にんにくのアリシンの関係や加熱調理で臭いが減少する仕組みなどについて、詳しくお伝えしていきます。

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目次

にんにくのアリシンの効果

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最初に、にんにくとアリシンの関係について学びましょう。

にんにくにはアリインという成分が含まれています。このアリインという成分が、刻んだりして空気に触れると、にんにくに含まれるアリインを分解する酵素のアリナーゼと反応してアリシンができるという仕組みです。

イメージでは、アリイン+アリナーゼ=アリシンという形です。

にんにくって、皮がついてスーパーで購入するときは臭いってあまりしませんよね。皮を剥いて刻んだりすると、にんにく独特な臭いが出てきます

にんにくのアリナーゼは、刻んだり、空気に触れたりしてショックが与えられると活発に活動する酵素なんですね。

アリシンの効果には、次の4つがあります。

  • 動脈効果や高血圧などの予防
  • 血液サラサラ
  • 高い殺菌力がある
  • 疲労回復・滋養強壮


つまり、にんにく独特な臭いが出ればでるほど、アリシンがたくさんできている証拠なんです。

でもにんにくは生で食べるだけでなく、加熱調理もしたりしますよね。アリシンは、加熱の温度によって生成される成分が異なるという特徴があります。

  • アリシン+100℃近い高温での加熱=メチルアリルトリスルフィド
  • アリシン+50~80℃の低温での加熱=アホエン


このメチルアリルトリスルフィドには、血栓ができるのを抑える効果があるといわれており、血液がサラサラになるため、動脈効果などの生活習慣病に強い体にしてくれます。

また、アホエンには、体内の余分なコレステロールを分解する作用があるといわれています。この個別に紹介した血液サラサラ効果やコレステロールを分解する効果は、特にメチルアリルトリスルフィドやアホエンなどの効果として得られるものといわれています。

両方とも、アリシンの本来の効果はありますので、安心してくださいね。

にんにくが体によいことは、皆さんご存知ですよね。食べられるならば、毎日食べたいけれども、臭いが気になって食べられないという方も多いのではないでしょうか?

そこで、次の項ではにんにくの臭いを減らす加熱調理法について、詳しくお伝えしていきます。

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にんにくの臭いを抑える方法

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にんにくの臭いのもとは、アリシンができてしまうことです。つまり、アリシンができないようにすれば、臭いは少なくてすむということになります。先ほども紹介しましたが、アリシンはアリインにアリナーゼが働いてできます。体に入る前にアリシンができなければ、にんにくの独特な臭いは少なくなるというわけです。

でも、にんにくからできるアリシンに体に良い効果があるんじゃないの?と思われる方、いらっしゃいますよね。

ご安心ください。にんにくに含まれるアリインという成分は、体に入ってからビタミンB群と結合することで、アリシンに変化してくれ、先ほどの効果を発揮してくれます。

つまり、にんにく独特な臭いがしなくても、アリシンの効果は体の中でちゃんと得ることができるんですよ。

臭いが気にならなければ、にんにくを毎日気にせず食べることができるという方もいらっしゃいますよね。

そんなにんにくの臭いを減らす方法は、次の3つがあります。

  • 5分程度加熱する
  • にんにくをそのまま調理する
  • すりおろしたりした場合は長時間放置する


それぞれについて詳しく説明していきます。

5分程度加熱する

にんにくのアリインをアリシンに変化させるアリナーゼという分解酵素は、空気に触れると活発に活動します。

しかし、このアリナーゼは熱に弱いという特徴があります。

アリナーゼは、沸騰したお湯に5分程度入れて加熱するだけで働きを止めることができます。

調理する場合は、5分程度を目安ににんにくを加熱することがおすすめです。

にんにくをそのまま調理する

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何度も言いますが、アリナーゼは空気に触れると活発に働いてしまいます。

というわけで、にんにくを刻んだりせず、そのまま調理することで、空気に触れるのを最小限にします。

にんにくをアルミホイルなどに包んで、丸ごと加熱調理するだけでもホクホクになって美味しく、臭いも減らすことができますよ。

すりおろした場合は長時間放置する

にんにくをすりおろしたりすると、空気に触れる面積が大きくなってしまうため、アリナーゼは活発になってしまいます。

しかし、アリナーゼは、にんにく中のアリインと結合し尽くしてしまえば、臭いは消えてなくなるという特徴があります。

そのため、すりおろしたり、細かく刻んだにんにくは、長時間放置することで臭いが減るんですね。

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まとめ

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にんにくとアリシンの関係や加熱調理によるにんにくの臭いを減らす方法について紹介してきました。

にんにくとアリシンの関係は、にんにくに含まれるアリインに空気に触れて活性化したアリナーゼが反応することで、アリシンが生まれます。

アリシンには、次の4つの嬉しい効果があるといわれています。

  • 動脈効果や高血圧などの予防
  • 血液サラサラ
  • 高い殺菌力がある
  • 疲労回復・滋養強壮


そんなにんにくの臭いを最小限にして、アリシンの効果を最大限得る方法は次の3つです。

  • 5分程度加熱する
  • にんにくをそのまま調理する
  • すりおろしたりした場合は長時間放置する


にんにくのアリニンがアリナーゼに触れなくても、体の中のビタミンB6とアリニンが結合することで、アリシンができるので、臭いが気になる方は、紹介した方法で美味しく食べてください。

臭いが気にならなければ、毎日、少しずつ食べることができますよね。仕事が忙しいな、風邪が流行してきたなというときにこそ、上手に食事に取り入れてにんにくを食べてみてくださいね。