カレー粉などの黄色の成分って何かご存知ですか?
答えはクルクミンです。なじみのある言葉ではウコンですね。クルクミンはウコンの中でも秋ウコンに多く含まれる黄色の色素成分です。
ウコンと聞くと、お酒を飲み過ぎた際の二日酔いに効くというイメージがありますよね。
そんなウコンの効果のほとんどは、クルクミンによる効果なんです。しかもクルクミンは二日酔いだけに効果があるのではなく、生活習慣病の予防にも効果があるんですよ。
体に良い効果があるならば、普段の食卓でも上手に取り入れていきたいですよね。
ここでは、クルクミンの効果効能やクルクミンを多く含む食品について詳しくお伝えしていきます。
目次
クルクミンの効果効能
クルクミンを多く含む食品について学ぶ前に、クルクミンの効果効能を見ていきましょう。
クルクミンには、主に次の3つの効果効能があるといわれています。
- 肝臓のアルコール分解速度を速める
- 肝臓の胆汁の分泌を高める
- 抗酸化作用
それぞれについて詳しく説明していきます。
肝臓のアルコール分解速度を速める
テレビCMなどでお馴染みのウコンがお酒の飲み過ぎに効果があるという効果です。
ウコンに含まれるクルクミンは肝臓のアルコール分解速度を速める効果があるといわれています。
人の体の中に入ったアルコールは、一度肝臓に集められます。肝臓では次の4つの工程を経てアルコールを分解します。
アルコールは、アルコール脱水素酵素でアセトアルデヒドになります。このアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素で酢酸に分解します。さらに酢酸は水と二酸化炭素に分解され、最終的には、尿として排泄されます。
この工程で作成されるアセトアルデヒドが、二日酔いの頭痛や吐き気を引き起こす原因成分です。欧米の人は強力なアセトアルデヒド脱水素酵素を持っているため、お酒を飲んでも二日酔いになりにくいといわれていますが、日本人をはじめとしたアジア人の約半分は強力なアセトアルデヒド脱水素酵素を持っていないとされています。
つまり、アジア人はお酒を飲みすぎると二日酔いになりやすい人種ということになります。
クルクミンにはアセトアルデヒドを分解する働きを活発にする働きがあります。そのため、体の中に残るアセトアルデヒドの量が減り、二日酔いに効果があるのです。
肝臓の胆汁の分泌を高める
クルクミンには肝臓の胆汁の分泌を高める効果があります。
胆汁は主に脂肪を分解するのに重要な役割を担っています。胆汁が十分に分泌されないと、脂肪が分解されないため、消化不良になってしまいます。
また、胆汁の成分は、コレステロールから作られます。クルクミンによって、胆汁の分泌が盛んになった結果、体の中のコレステロールも減少するという嬉しいおまけの効果もあるんですよ。
血液中にコレステロールが増えてしまうと、血管内で塊を作ってしまい、動脈硬化を引き起こしたり、塊が心臓や脳に飛んでしまい心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなってしまう場合があります。
クルクミンによって、コレステロールがたくさん消費されるようになれば、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防することができるというわけです。
抗酸化作用
クルクミンには、抗酸化作用があります。
クルクミンが体に吸収されると、テトラヒドロクルクミンという強い抗酸化作用を示す成分に変わります。
クルクミンの抗酸化作用は、活性酸素の発生を抑制したり、体から除去する働きがあるため、細胞の老化や病気を予防することができるといわれています。
少し長くなってしまいましたが、クルクミンの効果効能について学ぶことができました。クルクミンには、体に嬉しい効果がいっぱいつまっています。
そんなクルクミンを多く含む食品、知りたいですよね。次の項では、クルクミンを多く含む食品について、詳しくお伝えしていきます。
クルクミンを多く含む食品
先の項でも紹介したようにクルクミンは、ウコンの成分です。ウコンは英語ではターメリックと呼ばれています。
クルクミンは、ウコンやターメリックの黄色の成分です。クルクミンを含む食品はウコンの一択といっても過言ではありません。
しかも、ウコンはウコンでも、秋ウコンに多く含まれていて、春ウコンなどは、クルクミンの成分をほとんど含んでいないともいわれています。
カレーなどのターメリックの黄色の色素は、秋ウコンを粉末にしたものなので、クルクミンが多く含まれています。
しかも残念なことに、クルクミンは体に吸収されにくい成分といわれています。
クルクミンを体に多く摂り込むためには、レシチンと呼ばれる成分と一緒に摂ると、クルクミンが吸収されやすい形に変化するといわれています。
レシチンは、卵黄などに含まれる成分です。カレーに卵をトッピングするという方法は、栄養面からもクルクミンが吸収されやすい理に適った組み合わせなんですよ。
また、クルクミンとイースト菌や乳酸菌、ビフィズス菌などを一緒に摂取すると、強い抗酸化作用を持っているテトラヒドロクルクミンに変化しやすいともいわれています。
海外では、ターメリックと一緒にヨーグルトと食べたりしますよね。これも栄養素の面からは、クルクミンの効果を引き出すとってもよい方法なんですよ。
まとめ
クルクミンの効果効能や、多く含む食品について紹介してきました。
クルクミンの効果効能は次の3つがあります。
- 肝臓のアルコール分解速度を速める
- 肝臓の胆汁の分泌を高める
- 抗酸化作用
クルクミンを摂ることで、アルコールなどの分解を速めてくれるため二日酔いなどの症状が出にくいというメリットがあります。
しかし、クルクミンを多く含む食品は、秋ウコン、一択といっても過言ではありません。私達の普段の生活でなじみのあるクルクミンの食品は、カレーパウダーやカレーがあります。
しかも、クルクミンは単独では、体に吸収されにくいんです。クルクミンを効率よく吸収するためには、卵などに含まれるレシチンを一緒に摂ることがおすすめです。
我が家の主人は、カレーに卵のトッピングが大好きです。私も毎回ではないですが、卵をトッピングして食べています。
皆様も気分に合わせて、クルクミンを摂取するために、カレーに卵のトッピングはいかがでしょうか。