お茶を購入する際に、店員さんが試飲させてくれることありますよね。試飲すると美味しいけれども、自宅でいれると、何だか違うなんてことありませんか?
お茶って、茶葉を急須にいれて、お湯を注ぐだけですが、お湯の温度などを少し工夫するだけで、とっても美味しくいれることができます。
私は、お茶が大好きで、1日3回、食事の度に飲んでいます。
私はお茶のいれ方にも凝っていますが、主人は、全くお茶のいれ方がなっておらず、”お茶はいれてくれた方が美味しいからお願いね!”と丸投げです。
これは、主人にも美味しくいれる方法をマスターしてもらおうと思い、私も一からお茶のいれ方を勉強しなおしました。
ここでは、お茶を美味しくいれる方法、いれる温度などを中心に紹介していきます。
目次
お茶を美味しくいれる方法!
お茶を美味しくいれるポイントは、2つです。
- 温度を選ぶ
- 水を選ぶ
それぞれについて、詳しく説明していきます。
温度を選ぶ
お茶を美味しくいれるためには、いれるお湯の温度が大切です。
お湯の温度は、低いと茶葉が湯に浮いてしまい、十分にお茶の色や風味を出すことができません。反対にお茶の温度が高すぎると、渋みなどが出すぎてしまいます。
一般的にお茶は、温度によって出る成分が異なります。
- 80℃以上で、渋みの成分やカテキンが溶け出す
- 50℃以上で、旨味成分(アミノ酸など)が溶け出す
- 時間をかけてじっくりいれると、香は減少しやすい
お湯を沸かすことは簡単ですが、それをどうやって冷ましたらいいかが悩んでしまいますよね。
私も基本的にお茶を入れるときには、お湯を沸かします。我が家のお湯を冷ます方法は、一度、マグカップや湯のみにお湯を注ぐことです。
マグカップや湯のみに沸騰したお湯を入れて、手で湯のみを触って、ほんのり温かくなるまで、放置します。湯のみが温かくなったら、湯のみのお湯を急須にいれて、茶葉をお湯に浸します。
こうすることで、お湯が簡単に冷えてくれます。
私はお茶どころの地域で育ちました。おばあちゃんは、お茶が大好きで、お茶の入れ方にもこだわっていました。
急須に直接、沸かした湯をいれて、湯のみにお茶をいれると、「そんな熱いお湯を湯のみに注いだら、湯のみがびっくりするでしょ。湯のみがびっくりしないように、最初にお湯をいれてあげなさい。それを急須に戻すこと」と口酸っぱくいわれました。
この教えは、お湯を冷ますためでもあったのです!
そして、お茶を美味しくいれるためには、この3つのポイントを、いれたいお茶の特性に合わせて選ぶことがポイントです。
次の4つの温度で、いれた方がよいお茶の種類を具体的に紹介していきます!
- 90℃~100℃
- 80℃~90℃
- 70℃~80℃
- 60℃以下
90℃~100℃
90℃~100℃のお湯でいれた方がよいものは、短時間でお茶の渋みや香りを楽しむ茶葉が向いています。
具体的には、次の3つがあります。
- 玄米茶
- ほうじ茶
- 紅茶
80℃~90℃
80℃~90℃のお湯でいれた方がよいものは、渋みをやや抑え、香や旨味を楽しむ茶葉が向いています。
具体的には、煎茶があります
70℃~80℃
70℃~80℃のお湯でいれた方がよいものは、渋みを適度に抑え、旨味を主に抽出して楽しむ茶葉がむいています。
具体的には、上煎茶があります。
煎茶と上煎茶の違いは、上煎茶は煎茶よりもアミノ酸などの旨味成分がたくさん含まれているお茶です。そのため、煎茶よりも低い温度でいれるのが適しています。
60℃以下
60℃以下のお湯でいれた方がよいものは、渋みをなくし、時間をかけて旨味を抽出して楽しむ茶葉がむいています。
具体的には、玉露があります。
というわけで、ここまでは、お茶を美味しくいれる温度について説明してきました。
お湯の温度に気を付けるのと同時に、水も上手に選ぶことが大切です。
次の項で水の選び方について、詳しく説明していきます。
水を選ぶ
お茶を美味しくいれるためには、軟水を選びましょう。
軟水は、日本の場合は、水道水の水が当てはまります。一方、軟水でも塩素(カルキ)の多い水や塩分や鉄分が多い水の場合は、美味しくお茶をいれることができません。
お茶が美味しくなくする水には、次の3つの特徴があります。
- 硬水(硬度の高い水)
- 塩素(カルキ)の多い水
- 塩分や鉄分が多い水
美味しくなくなる理由をそれぞれ紹介します。
硬水(硬度の高い水)
硬水とは、カルシウムなどのミネラルがたくさん含まれている水です。海外の水は硬水の場合もあります。
私は、海外旅行にお茶を持って行ったのに、いれてみてびっくり!味の薄いお茶になってしまいました。
これは、硬水に含まれるミネラルと、お茶のカテキンやカフェインが反応してしまい、お茶の味を、淡泊にしてしまうのが原因です。また、ミネラルとカフェインなどがくっついてしまうので、きれいな緑色にはなりません。
塩素(カルキ)の多い水
塩素(カルキ)が多く含まれている水は、水に塩素の匂いが残ってしまいます。日本の水道水も塩素消毒がされているため、塩素を抜いてからお茶をいれると、美味しいお茶がはいります。
塩素(カルキ)の抜き方は、次の3つがあります。
- 浄水器を使う
- 蓋をせずにお湯を沸かす
- 2時間程度汲み置いて、蓋をしてお湯を沸かす
我が家では、ケトルで湯を沸かしています。ケトルに半分くらい水道水をいれて、蓋をあけて沸かしています。ケトル満タンに水をいれてしまうと、蓋をあけているので、ごぼごぼと水がこぼれてしまうため、気を付けてくださいね。
電気ポットなどには、カルキ抜きというボタンがあるものもあるので、それを利用するのもおすすめです。
塩分や鉄分が多い水
塩分や鉄分が多い水も美味しいお茶をいれることができません。
塩分や鉄分が多い水でお茶をいれると、お茶の味を感じる前に、塩分や鉄分の味を先に感じてしまうため、お茶の味が台無しになってしまいます。
塩分や鉄分が多い水は、浄水器を上手に使って、水を一度越してから使いましょう。
ここまでは、お茶を美味しくいれる温度や水の選び方について説明してきました。
お湯の温度の項で紹介したように、お茶の種類によって、高温でいれた方がよいものと、低温でいれた方がよいものなど、様々です。
ほうじ茶や玄米茶は耳なじみがありますが、煎茶や上煎茶って普段あまり使わないですよね。
私は、ほうじ茶、玄米茶、紅茶、抹茶、緑茶という名称くらいしか普段耳なじみがありませんでした。
となると、緑茶って、何だろう??となった訳です。
次の項では、緑茶について、簡単に紹介していきます。
緑茶ってどんなお茶??
緑茶とは、製造される不発酵茶をまとめて表現したものになります。
不発酵茶の中には、
- 煎茶
- 玉露
- 抹茶
- ほうじ茶
- 玄米茶
などが含まれ、私達が普段よく飲んでいるお茶のほとんどが、不発酵茶です。大まかに、緑色の茶葉は不発酵茶と呼ばれる種類が多いです。
不発酵茶の中の玉露が、最も高い、最上級にランクされるお茶といわれています。
通常、お茶は、他の植物と同じように、太陽の光を十分に浴びて栽培されますが、玉露は、日光を遮って栽培されます。
どうして日光を遮るかというと、茶葉の旨味成分の一つであるテアニンというアミノ酸があります。このテアニンは、根で栽培され、葉に運ばれると、光とテアニンが反応してカテキンになってしまいます。
カテキンは、お茶の渋み成分の一つでもあるため、旨味が減り、渋みが増えたお茶になってしまいます。
そのため、製造途中で、お茶の葉にシートなどで、日光を遮ると、カテキンが減り、テアニンなどの旨味成分がたくさんの茶葉ができるという訳です。
もちろん、製造工程が複雑なので、お値段や生産量も普通の茶葉とは異なるということになります。
一方、発酵茶は次の2つです。
- 紅茶
- ウーロン茶
大まかに、茶色の茶葉は発酵茶と呼ばれる種類が多いとされています。
まとめ
ここでは、お茶を美味しくいれる温度や水の種類について紹介してきました。
お茶をいれる温度の目安は、大まかに次の2つを考えましょう。
- 80℃以上:渋みの成分やカテキンが溶け出す
- 50℃以上:旨味成分(アミノ酸など)が溶け出す
あまり、渋みの多くないお茶が飲みたいなと思ったときは、少し温めのお湯を使いましょう。反対に、カテキンなど渋みの多いお茶を飲みたい場合は、沸騰したお湯が最適です。
我が家は、朝はシャキッと体を起こすためにも、渋みいっぱいの濃いめのお茶を飲んでいます。また、渋いお茶はカテキンがたくさん抽出されているため、風邪などの予防のうがいには最適です。カテキンにはばい菌をやっつける効果もあるためです。
反対に、夕食の後のお茶は、やや低温で、渋みの少ないものをいれ、寝る前にカフェインを摂取しすぎないようにしています。
上手にお茶をいれると、香も味もお手頃価格の茶葉でも十分に楽しめます。
ぜひ、お気に入りのいれ方を見つけて、お茶を楽しんでくださいね。