蜂蜜って食べ始めるときは、トロッとして柔らかいですよね。でも、時間が経つと、カッチカチに固まってしまうことってありませんか?
私は、蜂蜜が大好きなのですが、アカシアやマヌカハニーなどの色々な種類の蜂蜜を、その日の気分で食べているため、気が付くと、冷蔵庫でカッチカチなんてこともしばしばあります。
冷蔵庫に入れて保存するのがNGかなと思って、常温で放置していても、やっぱり蜂蜜は固まってしまいました。
固まってしまった蜂蜜は、白っぽく、舌触りもざらざらして、蜂蜜のとろっとしたところが失われてしまいます。
どうしてだろう?何が原因で蜂蜜が固まるのかな?と疑問に思っていました。
そこで、蜂蜜が固まる原因について、詳しく紹介していきます。
目次
蜂蜜が固まる原因って?
最初に、蜂蜜が固まる原因について見ていきましょう。
蜂蜜が固まる原因は、次の5つがあります。
- ブドウ糖と果糖の配合割合
- 気温が14℃以下になる
- 気温差が生じる
- 振動が加わる
- 長期間保存する
それぞれについて、詳しく説明していきます。
ブドウ糖と果糖の配合割合
蜂蜜が固まってしまう主な原因の一つに、ブドウ糖と果糖の配合割合があります。
天然の蜂蜜は、ミツバチが花粉を集めて作られていて、花粉が蜂蜜の中に入っています。
蜂蜜は時間が経つと、花粉の周りにブドウ糖が集まってきて、結晶を作ってしまいます。この結晶が作られるのが進んでしまうと、白っぽく、固い蜂蜜になってしまうのです。
もちろん、天然の蜂蜜でも、固まりにくいアカシアなんて種類のものもあります。これは、ブドウ糖よりも果糖の成分が多いため固まりにくいといわれています。
蜂蜜は、種類によってもブドウ糖と果糖の配合割合が異なるため、固まらないからといって、天然ではないということではないので、注意してくださいね。
気温が14℃以下になる
蜂蜜が固まってしまう原因には、気温が14℃以下になることがあげられます。
蜂蜜は、もともと暖かい季節、花がたくさん咲く時期に、ミツバチが花粉を集めて作られるので、気温が低いと、結晶化してしまいます。
そのため、冬などの部屋の温度が14℃以下になる場合は、冷蔵庫の野菜室などでタオルにくるんで保管すると、蜂蜜が固まりにくくなります。
気温差が生じる
先ほどは、気温が14℃以下になると蜂蜜は固まると説明しましたが、蜂蜜は気温の変化にも敏感です。
例えば、夏の季節、野菜室でタオルにくるんで保管していた蜂蜜を、暑すぎる室温に出してしまうと、気温差が蜂蜜にショックを与えてしまい、結晶化し、固くなってしまいます。
基本的に、蜂蜜は常温で保管するのがおすすめです。(寒い時期なども、冷蔵庫の横などの温かい部分に保管するのもOK)
振動が加わる
蜂蜜が固くなってしまう原因には振動があります。
蜂蜜の中にたくさん空気が含まれている場合、振動が加わると、結晶化しやすいのです。
振動が加わることで、蜂蜜の結晶化が進んでしまい、固まってしまうのです。
長期間保存する
蜂蜜を開封後、長期間保存するのも、蜂蜜が固くなってしまう原因の一つです。
一般的に、開封後はすぐにお召し上がりくださいっていうのが多いですが、蜂蜜は保存性が高いので、開封後も賞味期限くらいまでは、普通に食べて問題ないといわれています。
これは、蜂蜜の中では、微生物などが繁殖できないとされているためです。
しかし、蜂蜜の中に、唾液やパン屑などが入ってしまうと、話は別です。蜂蜜が汚れてしまわないように、清潔なスプーンで取り分ける、1回で必要量をすくいとるなどの対応をしましょう。
ここでは、蜂蜜が固まる5つの原因について紹介してきました。
蜂蜜って、結構デリケートなんですね。気温差や振動などで、結晶化してしまうとは、驚きでした。
結晶化してしまうと、白くなったり、ざらざらと舌触りが悪くなってしまいます。
とろっとした蜂蜜がお好きな方は、美味しく食べることができないですよね。
そこで、次では、固まってしまった蜂蜜をもとに戻す方法を詳しく紹介していきます。
固まってしまった蜂蜜をもとに戻す方法
固まってしまった蜂蜜をもとに戻す方法は、次の3つの手順で行ってください。
- 50~60℃の湯を準備
- 蜂蜜を使いたい量取り出して、湯煎する
- そのまま、30分~1時間放置
やや低い温度で湯煎することで、蜂蜜はとろっとした状態に戻ります。
蜂蜜の容器ごと、使い切りたいという場合は、容器のふたを少し緩めてから、容器ごと湯煎してくださいね。
湯煎するならば、沸騰した湯でやった方が早く元に戻るでしょ?と思った方いらっしゃいますよね。
熱すぎる湯ではダメなんです。
蜂蜜は沸騰した湯や電子レンジで高温にしてしまうと、風味や味、栄養価が代わってしまいます。
私も電子レンジで蜂蜜を温めたことがありますが、温めている際に、蜂蜜の香りが全てなくなってしまいました。短時間でトロッとはしますが、おすすめはしません。
まとめ
ここでは、蜂蜜が固まる原因について説明してきました。
蜂蜜が固まる原因は、次の5つがあります。
- ブドウ糖と果糖の配合割合
- 気温が14℃以下になる
- 気温差が生じる
- 振動が加わる
- 長期間保存する
この中でも、ブドウ糖と果糖の配合割合によって、白く固まりやすい蜂蜜があります。固まる蜂蜜は、花粉が蜂蜜内に入っている証拠です。一方、結晶化しにくい蜂蜜、アカシアなどもありますので、固まらないからといっても、悪いものではないので心配しないでくださいね。
私は、蜂蜜はトロッとしているものも美味しいですが、白く結晶化して固くなった蜂蜜は、パンなどに塗っても、垂れたりしないので、手が汚れることが少なるというメリットもあります。ちょっと、塗りにくいですけどね。
蜂蜜が固くなってしまっても、ぬるま湯で湯煎すればもとに戻ります。色々な用途に合わせて、湯煎したりして、蜂蜜を美味しく楽しんでくださいね。