りんごって、よくよく形を見てみると、すごく似ていますよね。

実は、りんごと梨って親戚同士なんですよ!

りんごと梨は、同じバラ科に属しています。また、両方とも同じような白い花が咲き、とってもきれいです。

そんな似た花や木になるのに、りんごと梨は、味、香など違うところもたくさんありますよね。

ここでは、そんなりんごと梨の違いについて、栄養素や食感などを中心にお伝えします。

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目次

りんごと梨の栄養素の違い

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最初にりんごと梨の栄養素を含まれる量などを紹介しながら説明します。

【りんご1 個に含まれる栄養成分】

  • カロリー:138kcal
  • ビタミンC:10.2mg
  • カリウム:280.5mg
  • ビタミンB1:0.05mg
  • ビタミンB6:0.08mg
  • 食物繊維:3.83g

【梨1個に含まれる栄養成分】

  • カロリー:110kcal
  • ビタミンC:7.65mg
  • カリウム:357mg
  • ビタミンB1:0.05mg
  • ビタミンB6:0.05mg
  • 食物繊維:2.3g


りんごも梨も8割くらいが水分からできています。

一般的にりんごの方が、カロリーやその他の栄養成分も多く含まれています。それぞれの栄養成分の効果について詳しく説明していきます。

ビタミンC

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ビタミンCは、抗酸化作用があるといわれています。人の体は、ストレスや疲労がたまると、活性酸素が作られてしまい、体を老化させてしまいます。ビタミンCは、抗酸化作用によって、活性酸素を除去してくれます。

ビタミンB1、B6

ビタミンB1やB6は、食べ物を代謝して、エネルギーを作るのに働いています。

主に、ビタミンB1は糖分の代謝に関与し、ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に関与する大切なビタミンです。

カリウム

紹介した栄養成分の中で、カリウムが梨の方がりんごよりも多く含まれています。カリウムには、体の中のいらない水分を体の外に出す効果があるといわれています。梨の方が、りんごよりもその効果が高いということになりますね。

食物繊維

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食物繊維は、腸内の老廃物などをからめとって、体の外に排泄する効果があります。そのため、便秘や下痢などの方は、便通を整える効果があります。

ここまでは、りんごと梨の栄養素の違いについて説明してきました。

栄養成分の観点からみると、りんごの方がたくさん含まれています。りんごは、海外の地域では、”医者いらずな果物“ともいわれるくらい、毎日食べると病気になりにくいという果物です。

さて、りんごと梨の食感については、皆さんは違いを感じませんか?

私は、りんごも梨もシャキシャキとして、心地よい歯ごたえがしますが、梨の方が、何となく舌触りがざらざらする気がします。

そこで、次の項では、りんごと梨の食感の違いについて、詳しく紹介していきます。

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りんごと梨の食感の違い

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りんごと梨の食感は、梨の方が、ざらざらというか、りんごよりもシャリシャリした感覚が強いなと思う方が多いのではないでしょうか。

実は、梨には、舌触りをざらざらと感じさせる、細胞が含まれているからなんです。

梨には、石細胞とよばれる細胞が多く含まれています。

石細胞とは、普通の細胞に、ペントザンリグニンという食物繊維がたくさん蓄積されると、細胞の壁が厚くなります。

イメージでは、薄いベニヤ板の箱とコンクリートの箱を想像してみてください。

薄いベニヤ板は柔らかく、外からの衝撃で曲がったりしますよね。一方、コンクリートってびくともしないですよね。

石細胞とは、コンクリートの塊が集まってできているという状態です

また、石細胞は、梨の実が熟すまでは、中心の種の部分に多くあるといわれています。実が熟すと、果実全体に石細胞が散らばるため、梨のざらざらなどの食感を感じるようになります。

一方、りんごや同じ梨でも洋ナシは、石細胞があまり含まれていないので、食感はざらざらしません。

ここまでは、りんごと梨の食感の違いについて説明してきました。

皆さんは石細胞なんて知ってました?私は、梨の特徴を調べて初めて知りました。石細胞の独特な食感が梨の特徴でもあるんですね。

さて、またまた、質問ですが、りんごと梨を見比べてみると、皮が赤いと黄土色で色の違いは一目瞭然ですよね。でも、りんごはつるつるしていて、梨をよく見てみると、白っぽい斑点みたない模様がみえませんか?

この模様のような斑点がりんごと梨の違いの一つでもあります。

次の項で詳しく説明していきます。

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りんごと梨の皮の特徴の違い

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りんごと梨の皮には、大切な違いがあります。

りんごの皮の特徴は、つるつるで、てかてかしているイメージですよね。

これは、りんごが成長していくときに、果実の水分が逃げないように、外側の皮を厚くします。その厚くすると同時に、クラチラ層と呼ばれるワックス効果のある部分も発達させるため、りんごの皮はつるつる、てかてかしているのです。

もちろん、市販のりんごの中には、見栄えをよくするのに、ワックスを塗って売り出しているものもあるので、食べるときにはしっかり洗ってから食べましょうね。

梨の皮の特徴は、ざらざら、白っぽい斑点がいくつもあるイメージですよね、

これは、梨が大きくなるときに、皮の部分には、小さな穴が開いています。皮の小さな穴は、梨が呼吸をするため開いています。

しかし、梨が十分に成長すると、成長途中で、皮の穴がつぶされてしまいます。穴がつぶされたときに、梨は、穴の亀裂をふさぐように、内側から、コルクのような蓋をします。

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梨が成長して熟すと、このコルクの蓋が抜け落ちて、梨の皮がざらざらとした斑点のように見えるようになります。

梨のコルクの蓋は、果点コルクなんて表現もされています。

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まとめ

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ここでは、りんごと梨の違いについて、詳しく説明してきました。

りんごと梨の違いは、主に3つです。

  • 栄養成分:りんごの方が優れているが、梨の方がカリウムがたくさん!
  • 食感:梨には石細胞が含まれるため、ざらざらする
  • 皮:梨には果点コルクが抜けた後があるため、斑点が見える


同じバラ科の親戚のようなりんごと梨ですが、細かく見てみれば、違いがたくさんあるんですね。

ちょっと、路線がずれてしまいますが、肉などをりんごに漬けると柔らかくなるってテレビなどで見たことありませんか?

これは、梨に漬けても肉などは柔らかくなります。

りんごや梨が肉を柔らかくする理由は、両方ともタンパク質を分解する酵素が含まれているからなんです。

でも、このたんぱく質分解酵素の働きは、梨>りんごなんです。つまり、梨の方がより、肉を柔らかくすることができるってことです。

テレビで紹介されていましたが、お隣の韓国では、肉を柔らかくするのに梨を使っているそうです。また、日本では梨は、夏から秋くらいまでしか梨はスーパーで見かけませんが、韓国では、調味料や冷凍梨などを作るほどだそうです。

日本で梨を使って肉を柔らかくするなんて、ちょっと贅沢すぎでしょ~なんて思っちゃいますけどね。

りんごも梨も、やっぱり旬のものが一番おいしいし、両方とも、お尻の部分が一番甘いところになります。

ぜひ、今度は、りんごと梨、皮を剥く前によく観察して、食べてみてまた、違いを発見してみてくださいね。

小学生のお子様がいらっしゃる方などは、長期のお休みの自由研究にりんごと梨の違いなんてテーマ、おすすめですよ。

りんごに関する内容はこちらの記事でも、詳しく紹介していますので、併せてご参照ください。
りんごの種類と食感!それぞれの特徴をまとめてみた!
りんごの蜜の正体!蜜があると何が良いのか徹底解説!